こんにちは、新田です。
1.時間密度:一瞬を濃くし、透き通った世界に
2.情報密度:情報を凝縮し、叡智へ
3.意識密度:志業錬心、痛みを光に
4.関係性密度:円を縁に
5.物語密度
という話を連日してきました。
(また過去のを読んで復習してもらえたらと!)
今日は、その最後、
「物語密度」について。
Story Writing的に、
「物語密度を高める」とは何か?
それは、
「自分の人生を一本の映画にした時、
いかに〝最高の作品〟に仕上げるか
という視点で生きる」
ということです。
ここで大切なのは、
「映画って、全てのシーンが面白い必要はない」
ということ。
むしろ、
「最高の瞬間を引き立てるために、その他全てがある」
のです。
面白い映画は、
主人公が魅力的です。
最初がぐだぐだでも構わない。
けれど、
「ここぞ!」という瞬間、
人生でもっとも重要なシーン。
において、
多くの人が
〝無難〟を選ぶ場面で、
普通の人には
できない決断を下せるかどうか。
その一瞬に
〝魂が燃える選択〟が刻まれた時、
映画は一気に輝きます。
そして見終わったとき、
観客の胸に
〝余韻〟が残るのです。
だからこそ、
物語密度を高めるためには、
〝死ぬ瞬間〟から逆算する必要がある。
歳をとってくると、
ほとんどの記憶は薄れていきます。
それでも、
鮮明に残るシーンが必ずある。
それが
〝感動として残るか〟
〝後悔として残るか〟
これが人生の最終的な質を決めます。
そして、
「物語密度」と「関係性密度」は、
セットです。
濃い関係性なくして、
濃い物語は生まれない。
だから、
「いかに濃い関係を築いていくか?」が
重要なのです。
死ぬ前に、
「最高の人生だった!」
って心から言える人は、
生涯で〝最高だ〟と思える瞬間を
しっかり味わえた人です。
すべては、
その〝たった一瞬〟を迎えるためにあった。
宇宙の星々が
見えない重力で結ばれていて、
1つの壮大な神話を奏でているように、
人生で起こるすべての出来事は、
未来の〝その瞬間〟へ
向かう線引きなのだと思います。
無駄なんて、本当は存在しない。
ただ、今はまだ
〝意味が眠っている〟だけ。
そう思って、
日々を生きていった時に、
濃い時間を送り、
濃い情報が生み出されていき、
濃い意識が育つ。
それによって作られる濃い記憶は、
死ぬ前も、
あるいは死んでからも、
魂に刻まれる。
もし、
「生まれ変わり」というものがあるとするなら、
その魂の記憶を頼りに、
人はまた
〝会うべき人〟に出会うはずです。
「あの人に、もう一度会いたい!」
と思えるほどの関係性を、
今世でどれだけ築けるか。
あるいは、
そう約束した人と、また出会えるか?
生まれ変わりがあるかどうかは
どっちでもいいんです。
〝それくらいの気持ちで〟発信していたら、
自然と、大事なご縁が結ばれていきます。
人生で
「悔しいこと」「悲しいこと」が
あってもいいんです。
すべて味わい尽くしたらいい。
でも、必ず立ち上がる。
その瞬間にこそ、
物語の感動は宿るのだから。
そうやって日々を生きていれば、
濃密な物語が
生まれないわけがない。
そんな人生を生きていて、
人を惹きつけられないわけがない。
テクニックじゃない。
あなた自身が
〝物語の磁場〟を発しているかどうか。
それだけなのです。
いつか必ず来る「その一瞬」を逃さないために、
今日の一秒を、
濃く、生きていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
物語密度 ― 人生はどこまで美しくなれるのか


