未分類

インドでヨガマスターに会ってきた【前編】

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebook にシェア
Pocket

こんばんは、新田祐士です。

最近、僕のコミュニティに医療関係者の方が増えてきたという事もあり、
僕もきちんと医学について学ぼうと、勉強するようになりました。

クライアントと喋っていたら勝手に知識は補強されていくんですが、
僕自身も色々体験しておこうと思い、
先週、インドに修行に行って来ました


僕は海外はあちこち行ってるんですが
インドみたいな国は全く始めてです。

今日は、そんな「インドの世界」を
前編、後編の2回に分けて、紹介したいなと思います。


まず、インドという国は、一言で言えば”別世界”です。

例えば、道路には、
のら犬、のら牛、のら豚、のらヤギ、のら猿
とあらゆる動物が平然と歩いています。
(車はそれらの障害物を避けながら通る事になります。)

商店街とかにも牛が普通に歩いてたりします。

「自由か!」

とツッコミを入れたくなるくらい何でもアリです。

また、山奥に行けば、
のら虎とかも出ます。

さすがに冗談だろと思ってたのですが、山奥の民家に泊めてもらった次の朝、
「いや~昨日電話しようと外に出たら家の前を虎が歩いてましたよ
夜中外に出てたら襲われてましたね、危なかったです。
たまに飼い犬や牛が食べられるんですよね~。」

一同「ドッ(爆笑)」

いやドッじゃないよ!!

怖いわ。

ヤバすぎるインド。


更に、車で山奥の村に行った時の話ですが、
僕が道に生えてた葉っぱにうっかり触れたら、
まるでスタンガンでやられたかのように
全身に電流が走り、手がハチにあちこちされたような痛みに襲われたのです。

急いで現地の日本語を喋れる人に聞いてみると、

インド人「あぁ、それは現地の人がスコーピオンと呼んでいる葉っぱだよ。」


もう名前からして完全にヤバいやつです。


そして名前の通りかなりヤバいやつでした。

その葉っぱは非常に毒性の強いもので、
少し触っただけなのに、左手が24時間ずっと痛みで苦められる事になりました。

なんでそんな葉っぱが街に普通に生えてるんだよ(笑)


また、治安は(悪いところは)かなり悪く、
街はあちこちにゴミが捨てられています。

一応、5つ星のホテルに泊まったので、ホテル内は割と綺麗でしたが、
ホテルから一歩外に出るとそこは荒れ果てています。

北斗の拳みたいな世界で、
「ひゃっはー!」
的な人も歩いてたりします。


道ばたで人が沢山寝ていて、
そのまわりに体に穴の空いた犬がウロウロしていて、
その穴の中から虫が大量に出て来たりしてました。

怖いよー


また、高級ホテルと言っても、
インドでは頻繁に停電が起こります。

レストランとかで食事をしてたら何度も電気が全部消えたりする事はざらだし、
シャワーのお湯が急に出なくなったりもします。


そして、街はハエだらけ。

例えば、ケーキ屋さんがあったのですが、
ショーウィンドウの中にハエが大量にいたりします。

ショーウィンドウの意味ねぇ!!

おぞましすぎる光景です。

そして、皆真っ黒な手でも一切洗ったりせず、お手拭きも出ずに、
食事は手で食べてます。
(僕は最初はスプーンを使っていましたが、
インド人は基本的にカレーを手ですくって食べるのです。)

また、山奥の街では、
シャワーとかそういう概念が無いので皆川で体を洗います。
トイレットペーパーとかもありません。

・・・と、こんな感じの生活。


自分はとんでもない世界に来てしまった・・・
とカルチャーショックの連続でした。


そんなインドですが、今回の目的は、
色んな神社に行ったり、本場でヨガや瞑想、アーユルヴェーダを体験する事です。

車で山道を12時間くらいのぼってNagraja(ナグラジャ)寺院という、
蛇の神様が祭られているって噂のお寺があって、
そこがオススメ!と言われたので、行ってみました。

この寺に行く道は崖みたいになっていて、
ガードレールも無く、少し道を外れると車ごと崖から真っ逆さまに落ち、
多分誰も助けが来ないどころか気付きもしないだろうなというくらい、
非常に危険な道です。
(また、ミラーも無いので対向車と何度も正面衝突しそうになりました・・・)

しかも、途中で運転手がマリファナ吸ってて、
「まじかよ・・・」
って思いました。


で、実際行ってみてどうだったかは分かりませんが、
とりあえず達成感はありました(笑)



さて、そんなこんなで、3日目からは
リシュケシュという、ヨガ発祥の地に行って、
毎日修行をしていました。

毎朝5時に起きてヨガ道場で瞑想を行ったり、ヨガをやったり、
アーユルヴェーダを体験したり、
夜はガンジス川で行われるお祭りに参加したり。


色んな人と知り合って分かった事があって、
まず、インド人は、頭の良い人が多いなという事。

インドでは、小学校で英語をマスターして、
更に日本語がペラペラな人も沢山います。

どれくらいペラペラなのかと言うと、
「JKって知ってますか?」
って聞いたら、
「私、若者言葉知らないんですよー、KYですみません」
みたいな返しをしてくるくらいです(笑)

また、数学も超強いし、
神秘的な空間を作る技術も高いです。


し か し ・・・

これだけ頭の良い人たちが大勢いて、
神秘的な世界(抽象度の高い世界)にいるにも関わらず、
「経済がいっこうに発展していない」
という現実があります。


一体何故なのでしょうか?

その理由は、
“彼らが、自分1人の力で悟りの境地に達しようとしている”
からなのだと思います。

ヨガも、瞑想も、基本的には1人で悟ろうとする手段です。

彼らはそれを何十年も続け、
抽象度の高い次元に到達しているのです。

しかし、彼らはそれを下ろす事ができなくなっています。
(つまり、その世界を”伝える”事ができないのです。)


もちろん全員が全員とは言いませんが、
例えば、朝5時からヨガ道場に行って瞑想をしてたのですが、
何をしたかって言うと、真っ暗な部屋に連れて行かれて、
「ここで瞑想してね。」
で終わりです。

皆そこで座禅を組んで、瞑想して、
それでお金取られるのです。

「どうやってやるのか?」とか、そういった事は一切教えてもらえないんですね。

ヨガも同じで、
「前でやってるので、同じ動きをしてください」
って言われるだけです。

何十年も修行して悟りの境地に至った人は、
「聖者(せいじゃ)」
と呼ばれて、道ばたで座禅を組んで座っているのですが、
聖者なのか乞食なのかよく分からない人も沢山いました。

彼らは、一切言葉を発する事はありません。

俗なる人たちとコミュニケーションを取らない(取れない?)のです。


なぜなら、今まで1人でずっと修行してきたので、
「人と関わる」
という事ができなくなっている(する必要が無い?)からです。


彼らの理屈では、
自分が1人で瞑想を続けて、悟りの境地に至れば、
自分の波動が世界中に影響を与えて、
世界は平和になる筈だ・・・!

というものです。


僕は、それってどうなんだろう?って思ってしまいます。


もちろん、彼らは彼らで、たった1人で修行して、
次元の高い「神的なる」世界に到達した事、
それ自体は尊敬に値するものがあります。


だけど、僕らが目指す道とは違うな、と思います。


確かに、自分の心の中を平和にすることは、
それはそれで必要なのかもしれません。

だけど同時に、この世界で生きている以上、
きちんと経済活動を行って、
現実的に何かをすべきです。


インドには、
あれほど頭の良い人や、神的なる力を使える人たちが沢山いるのに、
ビジネスができる人が少ないから、
経済がまわらず、いつまでも暮らしが良くならないのです。


現に、インドには、
リアルマッチ売りの少女みたいな人が沢山います。

大きな街に行くと、
小学1年生くらいの女の子が沢山「マネー、マネー」と言って、
皿を持って寄って来るのです。

もし誰か1人に少しお金をあげようものなら、
40過ぎのオッサン達が、
「俺も!俺も!!」
と大量に群がってきます。


だから、その辺にいるオッサンが
乞食なのか聖者なのか、ぱっと見よく分かりません。


こんな現状があるにも関わらず、
1人で修行して悟りの境地を得ようとするくらいなら、

さっさと経済まわして、飢えに苦しんでる子供達を1人でも救えよ。

・・・とも思います。



ある意味、「勿体ないなぁ」と思うし、
逆に、「非常に可能性のある国」だなと感じました。

僕らがインドの「良い部分」を日本に輸入していって、
日本で統合することで、
いつしかそれがインドにも逆輸入されて貧しい子供達が救われたらいいなと思います。


・・・さて、そんなインドですが、
実はそこで、凄い人と出会いました。

次回(明日)は、後半という事で、
ヨガマスターに会った話を書きます!


PS.
ちなみに、インドでは、生水を飲むとお腹壊します。
ジュースの氷とかもダメだし、うがいはミネラルウォーターでしないといけません。
それさえ徹底してたら、そう簡単にはお腹壊さないと思います。

PS2.
そういえば、山奥にあるインドの小学校に行き、子供達と遊んできました。
かわゆすです。
その小学校では、ペンや紙すら支給されないらしいので、
ノートとクレヨンを皆にあげました。
あと、蒟蒻畑もあげたら皆美味しそうに食べてました。




後編はこちら
インドでヨガマスターに会ってきた(後編)