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「鬼滅の刃」から学ぶ、新時代の波と余命宣告。

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こんばんは、新田です。


昨日、セミナーにて、
僕が最近見た漫画から、

「これからのビジネスの変化」

の解説をしました。


これは、本当は丸1日かけて話したいことなのですが、
今日は簡単に、ポイントだけを解説しますね。


題して、

“漫画から学ぶビジネスの流れ!!”

です。


分かりやすく言いますと、僕がビジネスをはじめた時は、

「ドラゴンボールの時代から、ワンピースの時代へ」

だったのです。


でも、これからは、

「ワンピースの時代から、”鬼滅の刃”の時代へ」

になります。
(・・・というのを、ここ最近感じていることです。)


「鬼滅の刃」ってナニ???

って人は意外と多いんじゃないかと思いますが、
実は、2019年でもっとも売れた漫画は、
ワンピースじゃなくて、「鬼滅の刃」なのです。
(今や、上位はほとんど独占してるみたいですよ。)


僕たちの時代の象徴とも言える作品である「ワンピース」は、
あと5年以内に終了すると言われていて、
もうすぐ時代は変わるんだな〜というのを感じます。



そして、今の若い世代は、

「ワンピースを読んでいない」
「なんかややこしくてよく分からん」
「途中から入ろうと思ってももう読めない」

という状態にある人が意外と多いのです。


逆に、昭和の価値観にどっぷりの人からしたら、
「鬼滅の刃がなんでワンピースを超えるのか全く理解できない」
となります。


実際、僕も、はじめて「鬼滅の刃」を見たときは、
そこまで面白いって思いませんでした。

でも、ずーっと見てたら、
だんだん面白くなってきました。


ただ、ここがもう、平成の人とは違うんです。

平成の人は、鬼滅の刃を、
「最初からいきなり楽しめる」
のです。

(僕はもう古い価値観の人間なんだなぁ、って思いましたね。)


さて、じゃあ「鬼滅の刃」と「ワンピース」の違いは何なのか??

これは大事なポイントがいっぱいあるんですが、
あえて今日は1つだけ解説すると、
「メッセージ性」がワンピースは明確にあるけど、
鬼滅の刃は(最初の段階では)そこまで無いのです。


ワンピースは、最初から一貫して、
・夢はでっかく!!
・ロマン!!
・仲間が大事!!
みたいな感じです。


鬼滅の刃には、それがあまりありません。

主人公に、でっかい夢とかありません。

主人公は常に「受動的」なのです。


状況がどんどん変わっていって、
それに流されながら、
でもその瞬間瞬間を必死に生きているのです。


これが、昔と今の、「ビジネス」の大きな違いです。


古いパラダイムのビジネスは、ワンピース的。

つまり、

「きちんと理想の世界を提示して(あるいは大きな志を持って)、
それを打ち出して、共鳴してくれた人たちをなかまにしていこう!!」

なのです。


でも、新しい世代の人たちは、違います。

志とか、仲間とか、大きな理想を持てとか言われても、

「まぁ、確かにそれが大事なのは分かるけどさぁ・・・」

ってなります。


あるいは、

「そんなこと言ってるけど、お前はどやさ!?」

っていうツッコミを入れられたりします。


つまり、新しい時代(特に平成生まれ)の人たちは、

「キレイゴトに反応しない」

のです。


むしろ、あまりそれを押し付けようとすると、
冷めてしまいます。


でも、これは、

「じゃあ理念とか志とかはもう要らない」

というわけではありません。


それはそれで、作らないといけないし、
打ち出していく必要はあります。


だけど、

「いきなりド直球だと通じなくなってきている」

というのがあります。


それよりも大事なのは、

「(その瞬間における)世界観」

です。


鬼滅の刃は、ワンピースと違って、
どんどん「仲間」が増えていったりとか、
主人公が大きな夢やロマンを抱いてたりとか、
そういうのはありません。

明確なメッセージ性があったりとかも無いし、
1人1人のキャラを深く掘り下げたりもしません。


さらに、何の説明もなく、
いきなり主人公や敵が謎の技を使い出したりとかします。

「え?いつそんな設定あったっけ???」

っていうことの連続で、
古い価値観に縛られていると、
「意味不明」
なのです。


でも、新しい世代の人たちは違うんです。


その瞬間瞬間において、

「あぁ、そういう世界観なのね。」

と受け入れていくのです。


「こんな技どこで習得したんだ?!」

とかそういうツッコミは入れてはいけないのです。


ストーリーとか、理屈よりも、
常にその瞬間瞬間の世界観を楽しんでいる。

というか、そういう楽しみ方ができるのです。


こういう変化が、世の中全体であるんですね〜。


だから、僕は、去年から、

「キーワード」

を主役としたマーケティング、コピーライティング、ブランディングが必要、
という話をしています。


自分の世界観を「キーワード」に込めて、それが主役となり、
それを引き立てる「ストーリー」が脇役としてあるのです。


そして、そのキーワードは、
常に、全体(世の中全体、コミュニティ全体、読者全体)から
感じ取らなければいけません。


この「感じ取る能力(感性)」というのが、
これからの時代、めちゃめちゃ重要です。


ただ、これは、僕は数年前から感じていたことではあります。


僕は結構昔から、

「自分の言いたいことを言わないようにしている」

というスタンスを取っています。


自分の言いたいことよりも、

皆からのメールを読んだり、

最近関わる人たちと喋って、

感じ取って、


「よし、じゃあ皆で次こっち行ってみよう。」

と投げかけるのです。


瞬間瞬間で、常に行く先を変えて、
あちこちうろちょろするわけです。

まぁでも、一応、最終ゴールは持ってるんですが、
それはあんまり押し付けません。



昔は、
「圧倒的なカリスマ」
がいて、

「俺を目指して来い!」

的なスタイルでした。


それから、ワンピースの時代になって、

「皆でここ目指して一緒に行こう!!」

と一応リーダーシップを発揮するけど、
皆で一緒に行こう、というスタイルになったのです。


鬼滅の刃の時代は、

「ここ行ってみよっかな〜。一緒に行かない?」

的な感じでしょうか・・・(表現難しいけど)

あるいは、

「これ、自分1人じゃ無理だから、皆でやろう!!!」

って感じですね。


ふらふら〜っとあちこちに行き、
ゆるい繋がりを作りながら、
「楽しそうなところ」
に行くのです。

でも、実はちゃんと目指しているところがある、
ってことが徐々に分かってくるわけです。


もう1つ、今の若い世代の人たちの特徴として、
キレイゴトを言う人がいたら、
逆に粗探しをしてしまう、というのがあります。


芸能人とかを見てたらよく分かります。

好感度が高い人ほど、
皆が必死に粗探しをするので、
何か引きずり下ろすネタが出てきたら、
「一発アウト」
です。

闇営業、不倫、税金滞納、勝手に結婚した、etc..

など、仮に犯罪じゃなかったとしても、
何かマイナス要素があったら、
それまでどんなに積み上げたものがあったとしても、
全部チャラ(むしろマイナス)になります。

(まぁ、メディアが煽って、国民の意識をそっちに向けたいから、
ってのもあると思います。)


最近、エガちゃんがYouTube最速で100万人突破した!みたいな
そんなニュースが話題になってました。

エガちゃんってすごいんですよ。

まず、第一印象で、ハードルがとにかく低い。笑

だから、彼が「震災の時にボランティア行ってた」って情報が出回るだけで、

「この人はきっと良い人に違いない!!」

ってなるのです。

・・・というか、エガちゃんが好感度上がってる理由って、
これがほとんどな気がする・・・。

もし、それが、「嵐」とか「SMAP」とかだったら、
「まぁ国民的アイドルだし、そんくらいして当然だよね〜」
とかなるんですよね。

エガちゃんがやったら、
「実はこんな良い人だったんだ!!」
ってなるのです。


「闇金ウシジマくんがうさぎ可愛がってると
実は良い奴なんじゃないかって思ってしまう法則」

「不良が段ボールに入った捨てネコ見て微笑んでたら
こいつ良い奴に違いないと思われる法則」

です。笑


確かに、

「志を持って、アツく、世のため人のため、
関わる人の幸せを祈り、仲間を大事にして、
日々勉強し、成長し、魂を磨き、美しい生き方、
いや、生き様を見せていこう!!」

っていうのは、非常に大事だと思います。

でも、それを打ち出しても、(若い世代には)あまり響かなくなりました。


だから、言わずに、
「体現する」
方が大事だよなと思います。


「若い人たちって難しい!!よく分からん!!」

そう多くの経営者は言います。

そういう人は、鬼滅の刃を見ましょう!


若い人の支持を得ないビジネスは、
だんだん萎んでいってしまうのです。


なので、いかに「世界観」を打ち出していけるか?

そして、ライティングは、

「世界観を表すキーワードを、その瞬間瞬間で作っていく」

ということが大事になってきます。


そして、今何が起きているのか?というと、
古いパラダイムで生きている人たちが、
だんだん苦しくなってきてるのです。

いや、正確には、まだ通用するので、
今最後の荒稼ぎをしている段階なのかなという感じです。


でも、

「多分、このままいったら、いつか通用しなくなる」

ということを、皆うっすらと感じているのです。


「余命宣告」

されているようなもんです。


だから、そんな時代において、
どうやって新たな波を作っていけば良いのか?

これは、この時代の変わり目にいる僕らが、
作って、提示していかないといけないことです。


だから僕も、新たな時代に対応した、新しいロジックを、
これから作っていけたらなと思います。


というわけで、
「鬼滅の刃」
は、非常に面白いんで、
ぜひ見て欲しいなと思います。


というか、面白くなくても、
「これは若い人たちに絶大な支持を得ている」
わけですから、

面白いかどうかではなくて、
「どうやったら面白く見れるか?」
を考えた方が良いです。


ポイントは、

「細かいことは置いといて、
その瞬間瞬間の世界観を楽しむ」

ということです。


なので、漫画よりもアニメの方がオススメです!

漫画だと、ツッコミ入れたくなっちゃうんで、
受動的に見れるアニメの方が良いです。笑

見てるうちに、だんだん楽しくなってきます。


他にも、重要なポイントをいっぱい話したんですが、
とりあえず今日は1つの側面にフォーカスして、解説してみました。


他にも非常に重要な視点があるのですが、
それはまたいずれ!!


それでは、今日はこの辺で。


続きはこちら。

鬼滅の刃から学ぶシリーズその2〜最高の打ち上げ花火〜

ありがとうございました。


(※画像は公式サイトより引用)