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宇宙を移動させる思考法

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こんばんは、新田です。

コロナによって、オンライン化が進み、
「在宅ワーク」が加速していった時、

「自分で新しいことに挑戦し、学んでいく」

ということが、非常に重要になってくるでしょう。


世の中の多くの人は、
真剣に勉強するのって受験生までで、
大人になってからは勉強というものを
ほとんどしなくなります。


・・・というか、大人になっても、

「そもそも、勉強の仕方が分からない」

という人がかなり多かったりします。


いやいや、そんなこと無いですよ!!

毎日勉強してますよ!!

って人でも、意外と、
すでに自分の知っていること、
ずっと関心の持っていることは学ぶけど、

「新しいことを勉強する」

ということはできない、
という人が多いのではないでしょうか。


未知の分野を開拓していくことができないと、
どんどん自分の世界に閉じこもって、
自分の殻を強化するための勉強をしてしまいます。


だから、

「新しい世界に行く(未知の世界を開拓する)」

ような勉強に、

2021年はチャレンジしてはいかがでしょうか?

ということを、最近はお伝えしています。


新しいことを勉強するということは、
新しい宇宙を作ることとイコールです。


宇宙というのは、言葉によって切り取るものです。


例えば、虹が7色に見えるのは、
僕らが7つの色を言葉で知っているからで、

もし、赤と青しか色を知らない人にとっては、
虹は2色に見えるのです。


「コップ」という言葉を知らなければ、
机の上にあるコップを見ても、
机から何かが生えていると認識します。


「コップ」という言葉を知っているから、
机とは切り離して存在していると
認識できるわけです。


このように、新しい宇宙を構築しようと思ったら、
その宇宙を構成している基本的な用語を
まずは知る必要があります。


それが「ベーシックフィルター」を
構築してくれるのです。


でも、新しい言葉を覚えようとすると、
厄介な問題があります。


基本的に、脳は、

「なるべく覚えたくない」

と思っているからなのです。


余計なことにメモリを使いたくないのです。

本当はメモリはいっぱい余っているくせに、
なかなか使ってくれないから厄介です。


なぜ、なかなか使ってくれないか?というと、

そもそも、

「勉強して、新しいことを学ぶ」

みたいな概念は、人類のDNAに組み込まれていないからです。


人類が本や動画を使って勉強しはじめたのはここ最近のことで、
もともと人は、狩りをしたり、作物を育てたり、子供を作ったり、
ということしかやっていませんでした。


なので、それに関すること以外は
なるべく覚えたくないし、
知識を詰め込もうとしても、NGと言われてしまいます。


だから、まずは脳を説得しなければいけません。


脳を説得して、
「しゃーない、覚えるか・・・」
って思ってもらわなければいけない、

ということです。


そのためのファーストステップは、

「これだけで良いから、覚えて欲しい」

というものを作ることです。


覚えることが多すぎたら、

「ふざけんな!!」

って言われるので、最低限に絞ります。


とにかくこれだけを覚えてくれ!と。


脳も、

「まぁ、こんくらいだったら、しゃーねーな」

って納得してくれるくらい、
最低限に絞ることができたら、
まずはそれを徹底的に覚えてしまいます。


その際、

「意味もなく、意味を持たせる」

ということも重要です。


これも前回話した通りで、

「歴代天皇を1つのストーリーで覚える」

で実際にやったように、
正しいストーリーである必要ない、
ということです。


実はこれは、

「アベンジャーズの原理」

と同じです。


アベンジャーズという作品は、

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)

という、

「マーベルヒーローの作品が、全て同じ世界に存在する」

という仮想の宇宙を”設定”して、
そこで繰り広げられるストーリーを描いています。


1つの映画にものすごい数のキャラが出てくるわけですが、
とりあえず、

「こんな感じの技を使うキャラなんだなぁ」

ってことだけは分かります。


そのキャラが出てくる本編のストーリーは全く分からないけど、
なんとなく、そのキャラの雰囲気が分かるから、そしたら、

「あぁ、あのキャラが出てる映画か!
 なら見てみようかな!!」

ってなったりするわけです。


それと同じで、例えば、
日本史の室町時代を勉強するとします。

そこに出て来る、

A、B、C、D

というキャラを覚えたいとしたら、
そのキャラを、一旦他の宇宙にワープさせるのです。


<A、B、C、D:室町時代>
    ↓
<A、B、C、D:宇宙X>

そこが、御伽の国だろうと、
別の星だろうと、
漫画の世界だろうと、
なんでも構いません。

好きな宇宙Xを設定して、
そこで、ストーリーを勝手に作るのです。


例えば、火星で、
足利義満が金閣寺を作ったら、
そこに火星にいるゴキブリ(テラフォーマーズ)が襲ってきて、
そこに・・・

みたいな感じの、めちゃくちゃなストーリーで構いません。

後醍醐天皇の技名を「建武の新政」にしたら良いのです。

「建武の新政」が何なのかよく分からなくても構わないので、
とりあえずカッコ良い感じの技を出して戦わせたら良いのです。

(実際に、これは僕が実演していて、
 僕の作ったストーリーでは、ホストクラブに登場して、
 地面を南北に割る怪力の男って設定しています。)


そんな感じで、無理矢理ストーリーを作っていけば、

「室町時代」

ってどういう時代なのか全く分からなくても、

「宇宙X」

の世界観は分かるのです。


世界観が受け入れられるから、
そこにいるキャラクターに愛着が沸くのです。


鬼滅の刃に出てくるキャラクターの
スピンオフ作品があったら必ずヒットするのと同じで、
いったんその世界観を受け入れられたら、
その世界観にある全てのものに、人は興味を持つのです。


だから、宇宙Xにワープさせ、
宇宙Xでストーリーを展開させて、
そこにいるキャラクター全員に興味を持たせ、

そして、その宇宙にいるキャラクターたちが、
室町時代という別の宇宙にいると思えば良いのです。


すでに愛着を持っているキャラクターが動いているので、
ストーリーが頭に入って来るのです。


全然自分が作ったストーリーと
性格が違っても問題ありません。

堺雅人さんが、半沢直樹を演じている時と
古美門弁護士を演じている時とで
全然性格が違うのと同じです。


あぁ!このキャストたちが演じているのか!

って思いながら眺めてみたら、
今まで全く興味を持てなかった「室町時代」が
驚くほど頭に入ってくるのです。


実は、この考え方は数学の「行列(写像)」と同じなのです。

行列(写像)って、簡単に言うと、

「宇宙を変換する」

ということをしています。


「宇宙X」は全く知らない世界

だけど、

「宇宙Y」は知ってる(馴染みのある)世界

だとします。


すると、まずは「宇宙X」を「宇宙Y」に変換する行列(写像)を作って、
宇宙Yに移動させてから考えて、答えが出たら、

「宇宙Y」を「宇宙X」に戻す行列(これを「逆行列(逆写像)」と言います)を使って、
宇宙を元に戻します。


つまり、こういう流れです。

<宇宙X>:よく分からない世界

  ↓行列(写像)

<宇宙Y>:知ってる世界→ここで計算!

  ↓逆行列(逆写像)

<宇宙X>:答えが出る


※分かんなくても、なんとなくで構いません!


つまり、

「ストーリーライティングの技術」

は、

「世界(宇宙)を創造すること」

にあるのです。


新しい宇宙を作って、
その宇宙でストーリーを展開させ、
そこで登場するキャラを馴染ませてから、
元の宇宙に戻す、

という作業をするのです。


これはめちゃめちゃ強力な勉強法です。


こんな風に見ていくと、

「数学」と「ストーリー」と「勉強法」が
全て繋がってくるのではないでしょうか!!


実際に、Next Tribeで、

「歴代天皇を2時間で全部覚える」

というのをやっています。

たった1つのストーリー(世界観)だけで
日本史のゲシュタルトが一瞬で完成するのを
体感して頂けるはずです。


そして、リニューアルする今年のNext Tribe(世界編)では、

「世界地図」

の覚え方を解説します!


それを軸にして、

「世界史」「宗教」「地政学」

を攻略していきましょう!!


「全く知らない!」

「全く興味ない!」

って人こそ、
むしろ学んでみて欲しいなと思ってます。


知識を覚えることが目的なのではなくて、

「世界(宇宙)」

を作ることが目的です。


これは言い換えたら、

「歴史的な考え方(思考のフレーム)」

のことです。


つまり、色んな物事を、

「歴史という宇宙で」

考えるようになる、ということです。


例えば、夫婦関係で悩んでいる人がいて、
夫婦関係のことなんて全く知らない、としても、


<夫婦問題という宇宙>

    ↓行列(写像)

<歴史という宇宙>

    ↓逆行列(逆写像)

<夫婦問題という宇宙>


という形で、
夫婦問題を解決する糸口を
見つけることができるわけです。


数学と算数って、全く別物です。

算数は「計算」がメインで、
数学は「宇宙創造」「宇宙の変換」を行うものです。
非常に重要なんですね。


それでは、今日はこの辺で。

ありがとうございました。