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岩屋氏が自民党にとって重要な存在である(かもしれない)理由

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こんにちは。新田です。

超危険なタイトルにしていますが(笑)
(皆さんが言いたいことは分かってるので、ちゃんと読んでくださいね!)

SNSを見ていると、

「なぜ今回の選挙で、岩屋氏が当選したのか」
「早く追い出してほしい」

そんな声が溢れています。

確かに、岩屋氏と言えば、
・国旗損壊罪という法案を通そうとした時に邪魔をした
・それで高市さんもずっと根に持っている
・明らかに日本を弱体化させる動きをしている(ように見える)

ってなった時に、
どうしても批判が強くなるのは
当然といえば当然です。

でも今日は、あえて、

「そんな岩屋氏が、高市政権にとって重要な存在である(可能性がある)」

という話をさせていただきます。

これは、個人的な好き嫌いとか、そういった話では全くありません。

感情論ではなく、〝構造〟を見てみたいと思います。

ここを押さえると、景色が変わります。


■ 選択肢の切り替え

僕はよく、コピーライティングのセミナーで
「選択肢の切り替え」
という話をしています。

・Aか
・Bか

という選択肢を、
・(Aは前提で)Cか
・(Aは前提で)Dか
に切り替える、ということ。


人は常に、〝悩んでいたい〟んです。

そして、あまりにたくさんの選択肢があると、しんどい。


だから、

「正反対の二択で悩ませる」

これが、適切な負荷。


しかも、その〝切り替え〟のタイミングで

「前提を作ってしまう!」

ということ。

これが鉄則!


例えば、女の子をデートに誘うときに、
「一緒にデートに行くか、行かないか」
という選択肢を提示すると、
行くかどうかを悩みます。

だけど、
「もし一緒にどこか行くとしたら、
 水族館か映画館のどちらが良いか」
という選択肢を提示したとします。

これはあくまで「もし一緒に行くとしたら」という
仮定の話ではありますが、

どちらの選択肢も「一緒に行く」という前提が
作られているのです。

すると、どちらか迷っているうちに、
「一緒に行く」という前提は
当たり前になっていく、
というわけです。


「そんなうまくいくの?」って思うかもしれませんが、

これは、コピーライティングの世界で、
頻繁に使われるテクニックです。

つまり、

〝買うか、買わないかの二択で、迷わせてはいけない〟

ということ。

選択肢を切り替えて、

〝今買うか、後で買うか〟

だったり、

〝プランA(高額)を買うか、プランB(低額)を買うか〟

だったり・・・

こうやって、文章を使って
たくみに選択肢を切り替えていくのです。


この辺のテクニックは、
ライティングのセミナーで色々喋っているので、
またそれを見てほしいのですが・・・


さて、この前提のもと、
今の自民党を眺めてみると、
ある1つの構造が見えてきます。


これまで、政治の世界における大きな構図としては、

「自民党 vs 中道(立憲民主党+公明党)」

でした。


しかし、フタを開けたらどうでしょう?

今回、中道勢力は、明らかに弱体化している。

その結果、
人々の選択肢が切り替わったのです。

「高市政権 vs 党内反高市」

つまり、対立軸が、
自民党の内部に切り替わったのです。


■ 異質な存在は、なぜ残るのか

さて、ここで、

「高市さんはなぜ、岩屋氏を公認したんだ!?」

という疑問の答えが見えてきます。

組織というものは、
同質だけで固めると、
一時的に強く見えます。

しかし、異質を完全に排除すると、
反動エネルギーが〝外側〟で膨らみます。


だから、理想的な状態は、

「対立する(ように見える)エネルギーを内部で抱えて、
 それを完全にコントロール下に置く」

という状態。

これが最も安定するのです。


もし、保守の多くの人が望むように、

自民党が、完全に保守一色になったとき、

「ガス抜き機能」を失ってしまいます。


短期的には、

「邪魔者がいなくなった!」と

スッキリするかもしれませんが、

しかしその瞬間、

〝左寄りの有権者〟は、行き場を失います。


すると何が起こるか。

外部に、新たな受け皿が生まれます。

それは、野党かもしれない。

あるいは、新党かもしれない。

そして、その受け皿は
「アンチ高市」というエネルギーが溜まったタイミングで
一気に肥大化する可能性がある。


そうして政権を取ったのが、かつての民主党でした。

(まぁ、すぐに自民党に戻りましたけど。)


その歴史を思い出すと、

「振り子」は、常に大きく振れすぎた時に
強い揺り戻しを起こす、ということがわかります。

右に振り切れば、左へ。

左に振り切れば、右へ。

人間社会は、この振り子運動から逃れられない。


だからこそ、

振り子を外に振らせない。

内部で、揺らしておく、という戦略が、

こと政治の世界においては、有効に機能するのです。


今回、

石破さん→高市さん

と変わった流れも、まさにそうでした。


参政党をはじめ、

保守的な考えを啓蒙する人がSNSで増えたことで、

国民全体が保守に寄っていった。


そこでアンチテーゼとして出てきたのが高市さん。


だから、人々はもう一度、自民党に期待したわけです。


■ 本当に岩屋氏は〝必要〟なのか?

さて、ここまで読んで、誤解されないようにしたいので、

僕は「岩屋氏が正しい」とか言いたいわけではありません。


そうではなく、

「1つの可能性」

の話をしたいのです。


例えば、

〝もし、高市さんと岩屋さんが、連携していたとしたら・・・?〟

これは、決して陰謀論的な話をしたいわけではなく、

「意図があろうがなかろうが、構造的にそう機能する可能性がある」

という話です。


なので、思考実験だと思って、
この仮説のもと、地形を描いてみてほしいのです。


つまり、岩屋氏が、

わざと「反高市」「対照的な外交姿勢」という

明らかに保守層から〝嫌われる〟ポジションを取っていたら・・・?


右の人も、左の人も、「自民」が前提になってしまう。

そんな地形が作れるのです。


そして、もし、高市さんが、
完全に岩屋さんをコントロール下に置いていたとしたら、

非常に強力な「ガス抜き装置」として機能するのです。


さらに、今の自民は、完全に保守ではありません。

移民も、ゼロにするわけではなく、
一定の割合で入れていこうとしています。

これは、多くの国民が望んでいないことですし、
僕も、個人的にはやめてほしいと思ってます。


だけど、それでも移民政策を進めようとしている自民党にとっては、
「一枚岩」になることは、リスクなんです。


しかし、岩屋氏をはじめとする〝反対勢力〟が多数いることによって、

「高市さんも、本当はこんなことやりたくないのに、
 邪魔されてるからね・・・」

「もっと、高市さんに頑張ってほしい!」

と持っていくことができるのです。


つまり、

岩屋氏は、高市政権において、非常に重要な役割として機能し得る

ということです。


もちろん、これは、

「完全に高市さんのコントロール下にある場合」

であり、

今のところ、そうじゃない可能性も高いでしょう。


だけど、

「その可能性がゼロではない」

ということが言いたいわけです。


「なんでこんなやつが!」という

単なる感情論に流されるだけでは、本質は見えません。


自民党は、たくみに「自分たちが有利になる地形」を描いています。


今回の〝圧勝〟もそう。

僕が予言していた通りのことが起きました。


多くの人にとって最悪なシナリオである

〝中道に政権を取らせたくない〟

という思い。


これが、自民を歴史的勝利に導いてしまった。


参政党は、力をつけすぎてしまった(ように見えた)のです。


神谷さんは、未来を描くのが天才的に上手なので、

「この人なら、自民に勝ってしまうかも・・・?」

そんな期待を、多くの人に抱かせた。


しかし、これが、今回の地形においては、
人々に〝バグ〟を発生させる。

「保守が分散することで、中道が漁夫の利を得てしまったらどうしよう?」

こんな、まるでゲーム理論のような心理が働いてしまうのです。

(しかも、日本保守党も混ざったことで、「選択肢が増えすぎ」によるショートが起こってしまったのです。)

だから、自民に流れる形となった。

これはもう、必然のように見える流れです。


1:1のタイマンなら、
もっと議席を取れていたでしょう。


だけど、政治というのは、
三国志やキングダムの世界だということ。

常に「バランス」「地形」を見なければいけないし、

「諸葛孔明ならどうするか?」

という視点が必要なのです。


さて、今日のまとめです。

岩屋氏が必要かどうか。

それは、感情では決められません。


ただ一つ言えるのは、

排除が正義に見える瞬間ほど、
地形を読む必要がある、ということ。


政治は、
敵を倒すゲームではなく、
振り子を暴れさせないための設計です。

怒りは、燃料になる。

でも、地形を読む目だけは、
燃え尽きさせないでいたいですね。