ストーリーライティング

鬼滅の刃遊郭編が凄すぎた件について

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebook にシェア
Pocket

こんばんは、新田です。


つ、つ、ついに・・・!!


復活しました!!


・・・というか、ご心配おかけしました(笑)

毎日メルマガ送ってたのに
今月に入って急に来なくなりました!と
お問合せをたくさん頂いておりましたが、、

風邪をひいて、体調を崩していましたm(_ _)m


ここ数年、そんなに体調崩すことがほとんど無かったので、
久しぶりにゆっくり休ませてもらいました。


というわけで!!

ぼちぼち、メルマガの方も再開していけたらと思います!


ところで、体調崩していた間、
僕の数少ない楽しみの1つが
「鬼滅の刃遊郭編」を毎週見ることでした(笑

(しばらく忙しくて見れてなかったので、一気に見ました)


ほんっっとうに、スゴかったですね・・!!


毎回映画並みのクオリティだったのですが、

特に8話くらいから、
もはや映画をも超える映像になって、

最後の戦いとか、

「日本のアニメはついにこの領域にまで達したか・・・!」

と言えるくらい、

もはや「芸術作品」と呼べるレベルのものに
なっていたんじゃないかと思います。


あまりに凄すぎて、
もうどうリアクションしていいか分からず、

「とりあえず、笑えばいいと思うよ」

ということで、笑うことにしました。


人って、圧倒的すぎる映像を見ると、
笑えてくるんですね(笑)


ネットでの評価を見ても、

「もう無料で見るのが申し訳ないと思ってしまう」

「皆、円盤(DVD)買おうぜ!!」

と軒並み大絶賛でした。


これって本当に理想の形ですよね。


無料で圧倒的なクオリティのものを出して、

「お金を払わせてほしい!!!」

と皆に思ってもらうわけです。


普通にクラウドファンディングとかしたら
凄まじいお金が集まりそうですけど、そういうのはしてないので、

多分、今後、”鬼滅の刃” 関連のグッズを販売したら、

「お金を払わせて欲しい!」

という理由で、
何売っても売れるんだと思います。


まさに「無双状態」ですね。


まぁ元々は、

400億の男(煉獄さん)がパトロンになってるので
それで通常ではあり得ないくらい
ジャブジャブお金をかけれるのだと思いますが、

もはや、”鬼滅の刃” の会社(ufotable)自体が
1つの「ブランド」となって、

「この会社が作るんだから、間違いない!」

という圧倒的な信頼を獲得しています。


遊郭編が終わって、
次の「刀鍛冶の里編」のアニメ化も決定したそうで、

この「刀鍛冶の里編」って、
原作だと割と地味目な話だったのですが、

「ufotableが作るんだから、きっとまた、
 とんでもないものを作ってくれるに違いない!!」

という期待をしてしまいますね。


ちなみに、”鬼滅の刃” と同時期に連載されていた
「約束のネバーランド」という作品があるのですが、

原作は非常に素晴らしいものになっていて、
アニメも、前半は本当に良かったのに、
なぜか途中から勝手に原作と話変えて
オリジナル展開を作り出したんですよね。


原作通りにやってたら、絶対良いものができるのに、

「どうしてそうなった・・・」

と多くのファンが絶望しました。

(僕も、楽しみにしてたのに、本当にガッカリしました。)


アニメって、結構、そういう乖離がよくあって、

声優でもない芸能人使って話題集めようとしたり、

勝手にオリジナルキャラ作ったり、

設定変えちゃったり、

人気だからって無理矢理引き伸ばしたり、


「いやいや、そういうの求めてないよ。。。」


っていうことを平気でやる会社が多いのです。


“鬼滅の刃” の会社(ufotable)は、

原作ファンの気持ちを本当によく分かってくれてるというか、
本当に作品のことを愛してるんだなって思える人たちが
作ってるんですよね。


だから、細かい部分で、

「あぁ、そうそう!そういう演出をして欲しかった!!
 やっぱ分かってるな〜〜。」

って思えるのです。


これは、本当に理想的な関係を作ったなぁと思います。


というか、クリエイターの世界は、こうあってほしいですよね。


お金なんて気にせず、全力で最高のものを作って、

お客さんと同じ目線で、作品を愛していて、

多くの人が応援して、お金を払って、

それで、もっと良いものをどんどん作って・・・

みたいな。


そんな人たちが、もっと増えていったらいいなぁって思いますよね。


僕らの世界(ビジネスの世界)においては、

アニメを作ってるわけではないので、
映像や音楽で魅せるのではなく、

「ストーリーで魅せていく」

しかありません。


まぁ、アニメも、それが「大前提」ではあります。


“鬼滅の刃” のアニメは、

映像クオリティも高いですが、

ちゃんとストーリーも大事にしているから、良いんですよね。


「鬼滅の刃」

の面白いところって、

キャラクター1人1人のストーリーを丁寧に描くことで、
最初の印象と、最後の印象が全然違う、
ということです。


煉獄さんとか、天元さんとか、
最初出てきた時は

「何なんコイツら!!さっさと鬼にやられてしまえ!!」

って感じだったのですが(笑)、

実際に一緒に戦ったりしていくうちに
彼らのストーリーに触れていって、

「めっちゃ良いやつじゃん!!」

ってなります。
(柱は大体そうですよね。)


それは鬼も同じで、
“鬼滅の刃” では、鬼は、
主人公に斬られてから、
初めてストーリーが語られます。


この手法が面白くて、

普通の作品は、戦う前にそれぞれのストーリーを語って、
そこから戦う、という流れになるのが、

“鬼滅の刃” は、戦っている間は、
敵のストーリーは一切語られないんですね。


だから、あくまで、

鬼=絶対的な悪

として描かれるので、
変に鬼に感情移入することもなく、
ただひたすら純粋に
バトル物として、”分かりやすく” 楽しめるのです。


そこで非常にクオリティの高い映像で魅せてくれるのですが、

戦闘が終わった後の、
「鬼のストーリー」の部分も、
今回の「遊郭編」は本当に良かったです。


今回の敵は、兄と妹の二人(妓夫太郎・堕姫)で、

主人公(炭治郎)と妹(禰󠄀豆子)と

対比して描かれます。


主人公も、

「一歩間違えたら、自分たちもあぁなってた」

と言っていたくらいでした。


実際、鬼になった禰󠄀豆子は、
途中で人間を襲いかけていたけど、
主人公と天元が助けてくれているのです。


主人公たちは、

鬼によって家族を奪われたけど、

その代わり、いつもまわりの人間たちに
助けられてきました。


一方で、遊郭編の鬼(妓夫太郎・堕姫)は、

人間たちによって奪われ続けて、

そして、鬼(童磨)によって、助けられたのです。


主人公と妓夫太郎、
どちらも、ただ妹の幸せを願って、
必死に生きていただけでした。


だけど、ほんのちょっとの掛け違いで、
全然違った人生となりました。


そういったことが、
死ぬ直前で、はじめて明かされるのです。


その「運命の分かれ道」みたいなものを、
主人公は感じます。


そして、

自分は、家族のほとんどが殺されたという不幸な境遇の中で、
それでも、妹(禰󠄀豆子)との「ささやかな幸せ」を
多くの人たちによって守ってもらっていることへの感謝の気持ち、

鬼たちにも、いつか生まれ変わったら、
その「ささやかな幸せ」を見つけてほしいという願いが、

最終回で見事に表現されているのです。


さらに、鬼たちの無念や、恨みも、
主人公たちと出会うことで、
最終的には「鎮魂」されるのです。

(その辺も、声優さんの演技がまじですごい!!)


だから、

「単に戦闘シーンがすごかった」

というだけでなく、

それら全てが、最終回のストーリーに繋がって、

「神アニメ」

として、伝説になったなと思いました。


そういったことを感じながらもう一度観ると、
1回目とはまた違った見方ができるんじゃないかと思うので、

ぜひ、何度も観てみてください!!!!(布教w)


そして・・・


今年は、

「自分の人生を、ストーリーで魅せれるような」

そんなコア・ストーリーを、
一緒に作っていきましょう!



同じ人生、同じストーリーでも、
ちょっと演出が違うだけで、全然違ったものになります。


“鬼滅の刃” のアニメも、もし違う会社が作ってたら、
全く別モノになってたと思います。


やはり、大事なのは、

「自分の人生(のストーリー)を”愛する” こと」

だと思います。


ファンと同じ目線に立って、

ストーリー(作品)を愛しているからこそ、

「これを、皆に伝えたい!!」

って思えるのです。


自分のことが好きかどうかは、どっちでもいいんです。


自分のことが嫌いだと思ってたとしても、

自分の人生のストーリーは、好きになれるのです。


“鬼滅の刃” の鬼も、
最後の最後は、ファンから愛されることが多く、

「地獄に落ちて、罪を償ったら、
 いつか生まれ変わって、幸せになってほしい」

と思われるのです。


その「皆の気持ち」を、
主人公が “素直に” 代弁してくれるのです。


僕が、寝込んでいる時に色んなことを考えた結果、
1つ思ったのは、

「自分のことを好きになろう!!って、
 あんまり思わない方がいいよな〜」

ってことです。


そう思えば思うほど、
自分の嫌いなところがどんどん見えてくるからです(笑)


だから、

好きな自分もいるし、

嫌いな自分もいるし、

だけど、それら全部含めて、

ストーリーを愛そう!!!!


そう思えるような、ストーリーを、
今年は本気で作ろう!!!!


というのが、
今日伝えたかったことです。


そしてぜひ、”鬼滅の刃遊郭編” 、観てくださいね!!(しつこいw)


それじゃあ、またメールします〜。


ありがとうございました!


PS.
最終回で、「無事に生還して良かった!!」と皆で分かち合ってた時に、
僕も生還したので、一緒に喜びを分かち合っていました!!笑

心配のメール下さった方、本当にありがとうございました。
皆に支えられて、僕のストーリーは進んでおります!
これからもよろしくお願いします。

(※画像引用:鬼滅の刃公式HP)