こんばんは、新田です。
以前から言ってた新企画ですが、
いよいよ次くらいには公開できそうです。
今日はその前に、いくつか新しいフレームを共有しておきたいなと思ってます。
ネットビジネスだけじゃないんですけど、
多くの人を動かしていこうと思った時に、
大きく分けて2つの方向があるんだ、という話です。
それは何か?というと、
1.理想(夢)を見せる
2.現実を突きつける
この2つです。
この両方の極があって、ビジネスをする時は、
「この2つのバランスをどう取っていくか?」
を考えていくと良いですね。
ちょっとピンと来ない!という方のために、
最近やってるドラマに当てはめてみると、
1.逃げ恥
2.タラレバ娘
となります。
この2つのドラマって、すごく共通点が多いのです。
でも、方向性が真逆なんですよね。
逃げ恥の特徴は、
「30年以上彼女いなかった男がある日突然がっきーと契約結婚」
というとにかくありえない設定で、妄想をかきたててくれる、
というドラマ。
なんか色々あっても、どうせ最終的にはうまくいくんだろうな、
というある種の安心感をもって見ることができます。
まぁとりあえず踊っとけ的な感じで、
ハッピーエンドが半分約束されてるようなものです。
で、最近これとよく比較されてるのが
「東京タラレバ娘」
っていうドラマで、これ流行ってるのかは知らないんですけど
結構話題にはなってるみたいで、これはある種の反動だと思います。
筋トレ系のダイエットが流行ったらそのあとはサプリでお手軽ダイエットが流行ったり、
流行ってのは常に反動を繰り返してるんですよね。
「逃げ恥」で、ひたすら理想というか、夢を見せてくれる系が流行ったら、
タラレバ娘みたいにひたすら現実を直視させる系が流行るのです。
いや、まぁ実際に流行ってるのかは知りませんw
むしろ、原作の方が良いとか、テンポ悪いとか、
こっちの方があり得ない設定だとか
色々評判悪い気がしますw
まぁドラマとして面白いかどうかよりも、
どんなことが学べるかを重視して書いてるんで
個人的な好きキライはいったん度外視して読んでください。
この2つのドラマ、共通点がやたらと多くて、
一番の共通点は、主人公の女の子がひたすら妄想を繰り返すというところです。
ただ、妄想の仕方がちょっと違って、
逃げ恥の主人公のがっきーは、
情熱大陸とかエヴァンゲリオンとか出してきたり
自分の人生を盛り上げる(演出する)ような妄想が多いのに対して、
タラレバ娘の主人公、えーと名前忘れたんですけど、
その子は、「もしあの時〜〜だったら」「〜〜してれば」と、
過去を後悔する系の妄想が多いんですよね。
超ネガティブ!
ネガティ部部長です。
こういう妄想系の人って、
理想の姿をひたすら妄想して臨場感を高めて
それにFake itできたら、そういう未来を引き寄せてくるんですけど
逆に、過去に囚われて、仮定法過去完了ばっかり使っていると、
その悪い過去の延長線上の未来が引き寄せらて
ひたすら悪い方向に落ちていきます。
その典型例っていうか、反面教師として見る分には、
タラレバ娘って勉強になるかなぁと思います。
(ネガティブな情報に感応しやすい人には全く推奨しません笑
で、ビジネスの話に戻るんですけど、
最近、投資系の発信とか、実際に投資やってる人の相談に乗ることが多かったので
その時話してたことなんですけど、結局経済動かすのもビジネスも、
1.理想(夢)を見せる
2.現実を突きつける
の2つの極があって、これをどうバランス取っていくか?なんですよね。
そもそも「景気が良い」とかいいますけど
「景気」の「気」って、気分であり、エネルギーです。
ようは、エネルギーが循環してたら、
その写像としてお金が循環するわけで、
お金より先に、その上位概念のエネルギーを循環させる必要があります。
それが「気分」です。
景気が良くなるのは、
「なんとなく良くなりそうな気がする」
って皆が思うからです。
集合意識が予言を自己実現させます。
ネットビジネスも同じ構造です。
「この人、勢いあるからきっとこれから有名になりそう!!」
って皆が思ってる人から商品が売れます。
すでに実績があって有名な人よりも、
まだ実績がないのにこれから有名になりそうな、
勢いがある人から物は売れます。
つまり、大事なのは微分した時の傾きです。
それが大きければ、結果は後からついて来るものです。
だから、アベノミクスとかって、
論理的には無茶苦茶(意味不明)だったのに、
一時的には効果がちゃんと出てたのは、
「3本の矢!」っていうキャッチコピー、つまりコピーライティングの力で、
「なんとなく景気良くなりそう」
って一瞬だけど皆が思ったから、本当にそうなったのです。
「1.理想(夢)を見せる」
というのは、その理想を提示して、
皆が「本当になりそう」って信じて、コミットしたら、
本当にそうなる、というワケです。
それに対して、
「いやいや、アベノミクスとか論理的におかしい!!」
って主張するのが、
「2.現実を突きつける」
の方です。
とにかく論理だけを見てるので
飛躍があるとそこを徹底的に批判します。
さらにそれに対して
「いや、そもそも景気なんて気分っていう定義なんだから、
景気を上げるための政策に論理的な飛躍があって当然でしょ。
それを細かいとこ突いて批判したって、余計景気が悪くなるだけで、
何の意味があるの?」
と言うのが1の立場です。
この意見も一理あります。
でも、
「2.現実を突きつける」に偏った人から見ると、
「1.理想(夢)を見せる」に偏った人は、
「理想だけ語って情弱を騙している人」に見えるのです。
夢ばっか追いかけてないでもっと現実をちゃんと見せろよと。
一方で、
「1.理想(夢)を見せる」に偏った人から見たら、
「2.現実を突きつける」に偏った人は、
「批判ばっかりして何の解決策も示さないただのニヒリズム(虚無主義)」に見えます。
まぁ実際、「現実」にばかり偏ると本当にそうなります。
経済を突き詰めても、結局は現状を批判するしかできなくなって、
どんどん絶望して、虚無主義になります。
でも、なんとなくそういう人の方が賢く見えるので、
インテリ風の人が集まります。
まぁそれはそれで勉強になるしいいのかもしれませんが、
あんまり現実に極端に偏り過ぎてる人は、
「頭は良いけど成功できない、成功できても心は暗い」
となりがちです。
そうなる理由は簡単。
成功する、というのは、今の自分のパラダイムからガラっと変えないといけないわけで、
そこに何らかの論理的飛躍が存在するのは当然だからです。
そういうのをきちんと踏まえて教えるべきだと思うのですが、
「この延長線上に成功が待っている」
と主張するのは、それこそ飛躍だろうとかツッコミを入れたくなるんですが
そこはあえて入れないでおきます。
本当の意味で成功できる人は、
大きな理想を掲げつつ、
現実もおろそかにしない、
そのバランスが絶妙な人なのです。
これは複素積分と似ている、という話を以前したことがあります。
大学では、高校ではできなかった積分ができるようになります。
それはどうやるか?というと、
複素数を導入するのです。
虚数空間(正確には複素数平面)という、現実には存在しない世界を設定して、
そこを経由して答えを求めます。
答えはきちんと現実のものとして出て来るんですが
それを求める過程で、現実にないルートを通ります。
求める過程がどうであろうと、
答えがちゃんと現実のものとして出てるので、別に良いのです。
ドラえもんで、4次元ポケットを経由してスペアポケットに辿りついて、
「あぁ、ふすまを開けたらポケットがあるんだな」
と分かる感じです。
・・・とこんな説明しても数学知らない人には何のこっちゃだと思うので、
要するに、
理想:4次元(虚数空間)
↑↓
現実:3次元(実数空間)
という関係があって、
経済学というのは、全てを3次元に落として説明しようとするから無理がある、
ということを言いたいわけです。
ビジネスで言えば、
「再現性100%のノウハウ」
を一生懸命作ろうとするようなものです。
それができないところが面白いのです。
ビジネスで成功したければ、
まず過去からの延長線上にない未来を作ります。
それは虚数空間を経由してたどり着いた未来で構いません。
最終的に現実におりてたら。れば。
しかし、たどり着いた未来があれば、
そこと現在の地点と結んで、
現実世界における新たなルートが作れます。
4次元を経由して辿りついた場所に
3次元の道を作るのです。
A地点からB地点まで行きたいけど、道が分からない、となった時に、
もしも鳥だったら?高いところを飛んで行けば、道が分かります。
でも実際は鳥じゃないので、飛んでいくことができませんが、
代わりに、鳥の影を追いかけたら辿り着くことができます。
そういえば、超越文法で出てきた話題ですけど、
英語において「過去形」というものは、
過去を表しているのではなく、「現在との距離」を表しています。
つまり、
If I were a bird(もしも私が鳥だったら)
は、過去形を使ってるけど別に過去のことを言ってるわけではなく、
「虚数空間における現実との距離」
を表しているのです。
現実が地面で、そこから離れたら虚数空間上の距離ができます。
高く飛ぶことができれば、より広い視野で物事を見れます。
そして鳥が飛んだ影を追っていれば、現実の道が見えます。
「コミットする」というのはこういう感覚です。
ネットビジネスだけじゃないですけど、
ビジネスで何の実績もない状態から一気に伸びる人って、
最初に掲げる理想がとにかく大きく、しかもそれに対して臨場感を持ってます。
すると、その発信を見た人が、
「本当にこの人ならできそう!」
と思い、そういう「場」が形成されます。
磁場の中にある磁石に場の力(磁力)が働くがごとく、
集合意識なるものによって形成された場は、
場の中にいる人たちに場の力を作用させます。
場の力が働いていたら、
まるで地球のまわりに重力場ができているがごとく、
エネルギーの流れが生まれます。
その(虚数空間的)エネルギーの流れに沿って、
何らかの商品をくっつけたら良いのです。
なんかさっきからたらればやたら言ってますね。
まぁいいや、続けます。
それで商品が良かったら、
「この人は良い商品を売ったから、成功したんだね」
となります。
悪い商品だったら、
「この人は皆を騙して変なもの売りつけたんだね」
となります。
分かりますでしょうか、
原因と結果は逆転してるのです。
アドラーもそんなこと言ってましたよね。
コミュニティ作りのセールスレターは、
景気を良くための政策を作るのと同じで、
「いかにうちにコミュニティでは今後景気が良くなるか?」
という政策を打ち立てるようなものです。
その政策がたとえ論理破綻してようとも
キャッチーさだけでうまくいくことはあり得ます。
ここがビジネスの面白いところです。
セールスレターは飛躍があって当然です。
上手なセールスと煽りは紙一重です。
あっ、そろそろ時間が来てしまったので、無理やりまとめます。
えーと、いろんな話しすぎましたけど、要は、
1.理想(夢)を見せる
2.現実を突きつける
はどっちが良いとか悪いとかではなく、
うまくバランスを取っていくと良いですよ、
という話をしたかったわけです。
まぁまた詳しくは、新しい企画の時に話しますので
頭の片隅にでも覚えておいてもらえたらと。
ではでは。
たーられーばー!
PS.
最近メルマガを小難しく書く傾向にありますけど(笑)、
これはある程度足切りラインを設けてポテンシャルエネルギーを高めることで
読解力に欠ける一定の人が脱落してもらった方が良い場になると思ってるからで
新しくやろうと思ってる企画は、もっと分かりやすい、
具体的な話をしていくつもりです!