こんにちは、新田です。
ビジネスをやっていて、
僕が長きにわたって、ずっと突き詰め続けていたものは、
「価値の源泉」
です。
「源泉」というのは、
僕がビジネスにおけるキーワードにしているもので、
実際に、うちの会社Creafonsは、
源泉(fons)を生み出す(create)という意味です。
色んな人のビジネスをコンサルする時も、
「この人の価値の源泉はどこにあるだろう?」
と考え続けます。
多くの(特に古い)マーケティングにおいて、
「価値を生み出そう」
ってなった時に、ついついやってしまうのが、
「機能的価値」
に源泉を置こうとしてしまうこと。
ノウハウ、スキル、実績、良い情報。
これらは、分かりやすく、手っ取り早く価値を生み出せます。
しかし、本質的な価値ではありません。
なぜなら、
〝別にあなたじゃなくても良い〟から。
ビジネスの世界では、
「機能的価値」の他にも、
「感情的価値 / 情緒的価値」(〜〜さんが好き!)だったり、
「精神的価値」(どんな理念や哲学を持っているか?)だったり、
いろいろと言われたりしていますが、
僕は、新たにこういう〝言葉〟を定義したいと思います。
〝縁起的価値〟
これこそが、新しい時代に必要になってくる価値です。
これを単に「つながり」と解釈すると、
本質からズレます。
多くの人にとっての「つながり」は、
「機能的価値」に還元されるものだからです。
「この人と繋がってたら良い情報がもらえる」
「この人はフォロワーが多いから仲良くなってると得」
そういったメリット・デメリットの領域です。
「縁起的価値」は、そういったものではありません。
「好き嫌い」すらも、超えた領域のものです。
縁起的価値は、
〝その人(場、コミュニティ)との繋がりがあることで、
自分の存在の在り方が変わってしまうかどうか〟
にあります。
「縁起」という言葉の意味がそうなんです。
人は、「単体」で存在しているわけではない。
「縁起の糸」で多くの人と繋がっていて、
その「繋がり」の中で存在が定義される。
古いパラダイムは、
「存在(主体)」が先にあって、
「繋がり(関係性)」は後と考えます。
しかし、この順番がひっくり返るだけで、
世界の見え方は、大きく変わります。
実は、この「パラダイムシフト」は、
今、あらゆる分野において、起こっています。
例えば、
現代物理学(量子物理)や、
最先端の数学(圏論以降)でも、同じ考えなんです。
(これに関しては、またそのうち詳しく解説したいと思ってます)
「繋がり(縁起)」が先で、「存在」は後。
このパラダイムシフトは、
今後、ビジネスの世界でも起きていくはずです。
例えば、僕だったら、
今いる仲間や師匠、コミュニティ〝ありき〟の自分であり、
その繋がりがあるのと無いのとでは、
同じ名前を持っていても、
存在そのものが、全く違ったものとなります。
機能的価値で勝負しようとすればするほど、
いかに役に立つ存在か?
つながるメリットがあるか?
と、自分の価値は「機能」に還元されていき、
縁起的価値は薄れていきます。
そして、そうした教育をすればするほど、
まわりに評価される存在になろうと、
自分を合わせようとしてしまう。
つまり、
「縁起的価値を、機能的価値に変換してしまうビジネス」
になるのです。
日本人の本来の「商売」は、違うんです。
100年以上続いている企業は、
必ず「縁起的価値」を大切にしていました。
僕が、ビジネスを通して、
ずっと伝えてきたのは、ここです。
機能的価値をゼロにする必要はありません。
だけど、そこに〝全振り〟してしまうことの危うさ。
コミュニティを、
単に「信者を作って、効率よく稼ぐ手段」にしてしまう危険性。
これを理解せずに、僕が伝えてきた
「コミュニティ論」
「マーケティング」
「ライティング」
を、表面的に真似するだけだと、
(それでも結果が出てしまうのですが)
自分という存在の密度は
どんどん薄まっていき、空虚なものとなってしまいます。
存在の密度が薄いまま、
影響力を持ってしまったら、
言葉の密度が薄いから、
多くの人に届くのに、響かない。
だから、響かせるのではなく、
「刺さる言葉(刺激的な言葉)」
を使おうとするのです。
強い言葉。
断定的な言葉。
不安や欠乏を煽る言葉。
一瞬で注意を引くための、
鋭いフレーズ。
これを否定してるわけではなく、
「主」になっていることが問題なのです。
これらを巧みに使いこなして
「数」を取りにいくのが、
旧時代のコピーライティング。
ストーリーライティングは、
それと〝真逆〟を目指していました。
なぜなら、僕は、
有名になって、たくさんお金を稼いで、
刺激的な言葉で巧みに人々を操り、扇動し、
みんなから崇拝されて、
承認欲求を満たして
コンプレックスを埋め合わせるだけの空虚な人生に
1ミクロンも憧れなかったからです。
みんなが「羨ましい!」「憧れる!」と言っている
その羨望の眼差しは、
決して、その人自身、あるいは、
その人の人生の物語を見てるんじゃなくて、
機能(実績、才能、お金)しか見てないんです。
自分とその人を、入れ替えたいだけ。
「(気持ちいいし)それでいいや」って自分を誤魔化して
自分の価値を切り売りしたいとは思いませんでした。
そこで自分の可能性を閉じて、
ビジネスの「最も面白い部分」を味合わないのって、
もったいないですからね。
それよりも、
自分の存在密度を高め、
物語密度を高めていく、
そんなビジネス、そんな人生の方が
100億倍面白いよなって思ってたんです。
そうは言っても、
それで稼げなかったら、元も子もない。
だから、この挑戦をしつつも、
それでも、ちゃんと結果は出せるんだってことを
一緒に証明していきませんか。
その「挑戦」をしていきたいという人を、
僕は全力で応援していきたいと願っています。
ビジネスにおける新しい価値基準


