ストーリーライティング

ストーリーの濃縮液(コア・ストーリー)

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こんばんは、新田です。


前回は、

「情報の濃淡」

という話をしました。


この

「情報の濃さ」

を意識するだけで、

インプットの質も、

アウトプットの質も、

両方が変わってきます。


早速、こんなメールも来てました。

=====ここから=====
新田さん。

いつも素晴らしい学びをありがとうございます。

よりそい管理栄養士のぱるです。

今回のメルマガ、頭をスコーンと殴られた思いでした。

「メルマガ」だけじゃなくて、本や、ブログ、講演会、YouTubeなどなど、
全部に通じる読み方じゃないですか!

まさに「情報の得方の本質」ですね!


成功されてる方、頭のいい方って
「ポイント」を押さえるのが上手だな。と感じます。

「ここだけは押さえなきゃ!」
というツボを外さないんですよね。


それは「ストーリーの濃淡」を意識して
日々生活されてるからなんですね。


これは「読み手」だけでなく、自分が「発信者」となったときは
強く意識をしなければならないですね。

じゃないと、ストーリーが単調になってしまうし、
どこが重要なのかわからない…


日々ボーッと生きてる場合じゃないっ!!笑


毎日の生活で意識していきたいと思います。

ありがとうございました。

返信不要です。
=====ここまで=====

ぱるさんの仰るように、
勉強する時も、メルマガを読む時も、情報発信する時も、

「ここが大事!!」

っていうポイントを
どれだけ意識できるか??ということが
重要になってきます。


これは脳の構造上の問題なのですが、
人は、全部の情報を均等に覚えることって
できないんですよね。

実際に見たもの、聞いたもののうち、
9割以上は忘れてしまうものです。


だから、

「ここだけでいいから覚えておいて!」

ってことが明確になれば、
脳は覚えてくれるのです。


そのために、

「情報に濃淡をつける」

わけです。


ところで・・・

僕が、ストーリーライティングにおいて
最も重要視しているものがあります。


それが、

「コア・ストーリー」

です。


コア・ストーリーとは、

「自分の人生の核(中心)となるストーリー」

のことです。


自分の人生を、全て語り尽くすことはできません。


だって、全てを語ろうと思ったら、
今まで生きてきたのと、同じ年数必要ですよね。


だから、

「重要な部分をピックアップする」

ということが必要なのです。


例えば、

「自分の人生を、10分で語ってください」

って言われた時に出てくるものが
コア・ストーリーです。


自分の人生の終着ゴールはどこで、

そのために、今までどんなことをしてきて、

どんな失敗をして、どんな葛藤をして、

どういう壁を乗り越えて、

どんな仲間と出会って、

そして今、何をしていているのか??


そんなことを語っていくわけですが・・・


これが、意外と皆、できないのです。


ちょうど昨日、とある20代の大学生(A君)に、
コア・ストーリーを語ってみて、と言ってみたのですが、

「毎日漫画を読んで生きてきました。
 好きな漫画は、あだち充先生の、『タッチ』とかで、
 うーん、漫画以外でやったことは、特に無いですね・・・。」

と言われたのです。


えぇぇ!?

ちょっとA君よ。

君のこれまでの人生で、
語れるの漫画だけかい!?


その漫画についても、
タイトルしか出なくて、
どこが面白いとか無いのかい!?


僕はあまりに衝撃を受けたので、

「じゃあ、大学時代に何やったかを、語ってみて。」

と言いました。


人生スパンで言うとイメージしずらかったけど、
4年間をまとめたら、きっと何か出てくるだろう、と、
そう思ったのです。


すると・・・


「えーーっと、まず、朝起きて、

 大学がある日は大学に行って、

 その後は、漫画を読んで、ごはん食べて、

 それから・・・お風呂に入って・・・」


いやいやいやいや!!

僕はそこで、ストップをかけました。


ここに出てきたことって、

「漫画を読む」以外は、

全部、「毎日必ずやってること」なんですね。


A君さ、

『タッチ』で、

「お風呂入ってるシーン」

をわざわざ描くかい??


もし描くとしたら、
南ちゃんがお風呂入ってる時に
間違えて入っちゃったとか、

そういう、誰かとの絡み(ストーリー)があるでしょ。


限られたページ数の中で、
1人でぼーっとお風呂入ってるシーンを
わざわざ描かないよね?


・・・と、色々話すも、

あまりにも何聞いても出て来なかったので、

「これからこういうことに挑戦してみよう」

というものを、一緒に作っていました。


A君が特別だったのかもしれませんが、

今の若い世代って、
こんなにも人生で濃い瞬間が何もないのかと
驚きを隠せませんでした。

(頑張れA君!!笑)


まぁでも、確かに、

今の大学生って、コロナで、ずっと家に待機して、

ロクに友達とも会わず、

どこにも遊びに行けず、

1人でYouTube見たりとかしてる人が
山ほどいるんですよね。


基本的に、「人との関わり」が無ければ、
濃いストーリーにはなりません。

(登場人物が誰も出てこないストーリーなんて
 面白くないですからね。)


だから、今の若い人たちって、
人生のストーリーが、どんどん失われているのです。


これは本当に、なんとかせねば。。。


と改めて思った次第です。


自分のコア・ストーリーが、
ある人生、無い人生で、

「人生の質」

は大きく変わります。


そして、僕はこれからの時代、
ビジネスをやるなら、

「コア・ストーリー」

を中心にして、
構築していくべきであると考えています。


そのために、これまで数多くの人の
コア・ストーリーを考えるお手伝いをしてきました。


コア・ストーリーは、

「これで完成!」

とはなりません。


完成するのは、死ぬ瞬間です。


死ぬ時に、

「最高のストーリーが完成した!」

と言って死んでいける・・・。


そうなったら、幸せですよね。


だから、

「常にアップデートし続ける」

必要があります。


自分の長い人生の中で、

「一番濃い瞬間」

だけを抽出していくわけです。


何十年というストーリーを、

ぎゅーっと凝縮して、

密度の高い「濃縮液(エッセンシャル)」を
抽出したもの、

つまり、

コア・ストーリーは、

「ストーリーの濃縮液」

みたいなものです。


一滴たらすと、
どんな食べ物も美味しくなる、
魔法のエッセンシャル・オイル!


みたいな感じで、


コア・ストーリー(ストーリーの濃縮液)は、

「どんなストーリーにも、応用できる」

のです。


プロフィールにも、

企業理念にも、

商品セールスレターにも、

コンテンツにも、

何にでも、コア・ストーリーは使えます。


一滴、その濃縮液を垂らすだけで、
他のストーリーが、みるみる輝き出すのです。


「自分の人生」が含まれていないコンテンツは、
生きたコンテンツではありません。


それは、簡単にパクれるし、
一瞬で価値を失います。


僕にとって、

「ストーリーライティング」

は、人生のテーマでありますし、

「色んな人のコア・ストーリーを作っていくこと」

が、

僕のビジネスを通しての
一番の “楽しみ” でもあります。


僕は、日頃から、

「今、自分は、ちゃんと面白いストーリーを
 作っているだろうか?」

ということを考えています。


全てのシーンが面白い必要はありません。

それはちょっとシンドくなります。


だから、つまんないシーンがあっても良いんです。


でも、「濃い瞬間」は、とことん盛り上げる!!

ということは意識しています。


「ストーリーが面白いかどうか?」

が基準なので、

「自分が、楽しいか、辛いか?」

は、関係ありません。


もちろん、楽しい方が良いっちゃ良いんですが、

楽しいけど、ストーリーとして面白くないものより、

苦しいけど、ストーリーとして面白いものを

優先するようにしています。


自分が苦しかったこと、悩んでいたこと、葛藤していること、
つまり「人生の闇」って、
意外と、語りたがらない人が多いです。


それよりも、
キラキラと輝く部分だけ、
良いところだけを見せたい!って
どうしても思いがちです。


でも、これが前回話した「ストーリーの落とし穴」であり、

本来、ストーリーというものは
闇と込み込み(セット)で語るから
面白いのです。


闇というのは、「黒い光」であり、

宇宙は、闇が広がっているから星が美しく見えるのであり、

闇が深ければ深いほど、
その後の「夜明け」は美しいのです。


「闇」をどれだけ魅力的に描くのか?

というのは、コア・ストーリーを作る上で
重要なポイントの1つなのです。


というわけで、次回はさらに、
コア・ストーリーについて
考えていけたらと思います!!


最後に、1つメールを紹介して終わりましょう。

=====ここから=====
新田さんこんばんは。
今日も感化されるメルマガ感謝感謝です!

最初から最後までもうほんと
まるで自分のことを言われているようなドンピシャな内容で
終始、耳が痛くて取れそうでした・・・

でも、耳が痛いということは
今の自分にとって本当に必要な
大切なお話なんだなとも思いました。


・ストーリーを使うと
 自分に責任がかからないように、
 色んな価値観を、相手に植え付けたり、
 印象を操作することができてしまう

・現実と、オンライン上で見せている自分とが、
 乖離(かいり)してしまう

・SNSで「自分のことを良く見せたい」という想いで
 写真や文章を投稿してしまう

・「自分は被害者だ」という想いで発信すると
 人の被害者意識の側面を引き出してしまい、
 そういった人が集まってしまう


あぁもう全部自分のことです・・・


僕はこれまで、ストーリーライティングを
良い形で使えていた気になっていただけで
実はかなり「悪用」してしまっていたんだなと気づきました。

> ストーリーを語ることによって、
> 色んな価値観、印象を相手に与えるため、
> 相手の人生に、非常に大きな影響を与える

とのことで、

ストーリーライティングの落とし穴にハマると
自分の人生だけでなく他人の人生までもを
大きく狂わせてしまう可能性があるのだなと・・・


ストーリーを語って発信するというのは
とてつもなく大きな責任が伴うことなんだと痛感しましたし、

だからこそ「どういう想い」で発信をするかが
本当に重要なんだなと腑に落ちました。


間違っても「自分の承認欲求を満たすため」に
軽々しくやって良いものじゃないですね・・・

ストーリーライティングは強力であるからこそ
使い方を間違うと恐ろしい事になるのだなと…!!


今後はストーリーライティングの落とし穴にハマらないように、
根底に”人の幸せを祈る想い”を持ててるかどうかを毎回確認しながら
一挙手一投足、慎重に発信したり人と接したりしていきたいと思います。

落とし穴に今気づけて本当に良かったです。
(気付くのが遅くて間違ったまま進んでいたらと思うとゾッとします…)


今後の人生が大きく変わるお話でした。

絶対に忘れないように、このメルマガ、
印刷してファイリングして常に持ち歩いて
何度も何度も読み返したいと思います。
(本当に自分の子孫に代々伝わる家訓にしたいほどです!!)

今回もありがとうございました!
=====ここまで=====

印刷してファイリングして持ち歩く、いいですね。

「自分はやってしまってた!!」って思ったら、
これくらいやって、心に刻み込んでも良いくらい
大事なことですよ!


普段、どれだけ良い想いを持っていたとしても、

人って、ついつい、
いつの間にかその想いを忘れてしまい、

気付いたら、自分の承認欲求とか、自己顕示欲とか、
被害者意識、依存心(シンデレラ願望)みたいな、

そういう心の弱い部分が出てきて、
違った想いに変わってしまったりします。


だから、ストーリーを語るたびに、
自分の一番大事な「想い」は何だろう??


もっとも中心にあるものは??


それを、しっかりと持つことです。


そのためにも、コア・ストーリーを作ると、
大事なことを意識しやすくなるので、
オススメですよ!


ぜひ、これから一緒に作っていきましょう!!


それでは、今日はこの辺で。

ありがとうございました。