ストーリーライティング

ド派手に行くぜ!

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こんばんは、新田です。


今日も、『鬼滅の刃』について語りたいのですが、

前回、メールを取り上げられていなかったので、
今日は色々取り上げたいなと思います!

=====ここから=====
はじめまして
きょこといいます。

体調が回復して良かったですね‼︎

今回のメールを読んでとても救われました。
お礼も兼ねて返信します。

鬼滅の刃のお話も面白かったのですが


「好きな自分もいるし、

嫌いな自分もいるし、

だけど、それら全部含めて、

ストーリーを愛そう!!!!」


という言葉にめちゃくちゃ刺さりました。


実は職場にとても大嫌いな人がいて

距離をとってしまいます。

良いところ見つけなきゃと思うほど

嫌いな部分が強く見えてしまって・・・。


そしてそんな風に人を嫌う自分も嫌いでした。


だけど嫌いな自分もいてもよくて

それごとまるっと愛す。

一部分しか見ていなかったのが

急に視野が広がった感覚になり

心がふわっと軽くなりました。


そして私という映画の中で、出てくるなーと思っていたのが、
反面教師的な立場になってもらおうと思えるようになりました。

今までの新田さんのお話とも色々繋がって見え、

何故か、自分が出来る具体的な行動まで

見えてきました。


何で今まで気がつかなかったんだろう笑


ありがとうございました。

これからも楽しみに読ませてもらいます。
=====ここまで=====

これは、
めーっちゃ、すごい気付き(変化)だと思います。

なぜか関西弁が出ました(笑)

『鬼滅の刃』の世界観から学べることって、まさに、

「嫌いな人は、実は、大好きになる可能性がある」

ということだなと思います。


煉獄さんとか、映画で人気爆発しましたが、
1期では、ルールを破った主人公に対して、

「うん、斬首しよう!!(笑顔)」

と言い放っていて、


いやいや、お前、
炭治郎(主人公)がどんな想いで
これまでやってきたと思っとんじゃー!!

お前なんてさっさと鬼に食われてしまえー!!

って思ってしまうくらい、
かなりサイコパスなやつでした(笑)


それが、映画を見終わった頃には、

煉獄さんかっこ良すぎるゥ〜!!!(惚)

となるのです。


それは「鬼」も同じで、
遊郭編の鬼は、

「こいつら、まじで地獄に落ちろ!!」

って思うようなやつらが、
最期に彼らのエピソードを聞くと、

「地獄で罪を償って、来世は幸せになってほしい(T_T)」

ってなるのです。


炭治郎(主人公)のすごいところは、
「鬼」のエピソードを別に聞いていないのに、

「きっと、色々あってこうなっちゃったんだな。」

「自分も、一歩間違えたら同じようになってた。」

と思いを馳せることができるという点です。


どんな悪い鬼に対しても、そうやって背景を感じて、
寄り添ってあげることができる
優しい心を持っているのです。


あ、、ただ、
鬼舞辻無惨(鬼のボス)に対しては、

「生き物に対して、これほど冷たい気持ちになったのははじめてだ」

と言い放って、
あの炭治郎をもってしても一切寄り添う気がなくて
そこが個人的にツボでした(笑)


そういう意味では、『鬼滅の刃』は、

「許してはいけない『絶対悪』も存在する」

という世界観でもあります。(よくも悪くも。)


逆に、同時期に連載していた

『約束のネバーランド』

は、鬼と完全に和解するストーリーになっているので、

これはこれで、非常に面白い世界観でした。


色んな世界観を知って、色んな視点を取り入れて、
自分の人生ストーリーを面白いものにしていったら良いと思います。



さて、話を戻しまして。。。


今年は、自分の人生のコアストーリーを作っていく!となった時に、

もし、人生ストーリー(コアストーリー)の作者の視点に立ったら、

今、嫌いだと思っているこの人を好きになるためには
どうしたら良いだろう??

って考えるのです。


究極、自分がその人のことを好きになる必要はなくて、
そのストーリーの読者が
好きになってくれたら良いのです。


その上で、自分も、「読者」の視点に立ったら、
いつの間にか好きになっているのです。


そういった視点を、

『鬼滅の刃』

を通して人生に取り入れていけば、

自分の辛かった過去(記憶)や、

嫌いな人、

それらの捉え方が変わりますよ!


さて、それでは次のメールいきましょー!

=====ここから=====
新田さん、こんばんは!

お久しぶりです!
並木です!


鬼滅の刃遊郭編、
とにかく凄かったですねぇ〜!


無限列車編がとんでもない迫力だったものですから、
個人的に期待度はめちゃくちゃありました。


「どんな風に演出してくるのかな?」

と楽しみに見ていましたが
毎週毎日、
高い期待を超えて来る作画力に脱帽しました…!


一方で、
ネットの評判を見ると、
遊郭編の前半の作画が
「手抜き」
と評されているようです。


1期(炭治郎立志編)に比べて、
メインの戦い以外の戦闘エフェクトが、
少し安っぽくなっているとの事でした。

ヒノカミ神楽とか霹靂一閃とかです。


正直、自分も見ていた時そんな気持ちがしていました。


ですが、
妓夫太郎が出てきた辺りからは
もう評価は一変。

特に天元との最後の戦闘シーンは
どこを見ても高評価ばかり。


この瞬間、
前半の「手抜き」
と呼ばれていたものは
制作会社の計らいだったことに気づきました。


さっぱりした言い方をすると
「予算の都合」
になるかもしれませんが、

ここでは
ストーリーという切り口で見てみたいですね。


前半の方をあえて薄くする。
それこそ批判前提で。

しかし、
後半のメインに差し迫るにつれて
段々と派手になっていきます。


そうすることで、
その様子が、
誰の目にも分かるようになっています。

力が込められているものと分かれば、
自然と人の記憶の中に入っていきます。


これによって、
前半のストーリーのおかげで
後半のストーリーをより引き出しているのです。


つまり、
1クールを通じて、

「ストーリーに濃淡をつけている」

のかなと思いました。


ストーリーは、
単に1話1話の構成だけでなく、
その物語を作り上げる、
マクロ的な観点でも使えるのだと、
改めて感じました!


以上です!

ここまでお読み下さり、
ありがとうございました!

返信は不要です。
=====ここまで=====

いや〜〜全く僕と同じ意見でした。

まぁそこまで「作画ひどい」とは思いませんでしたが、
わざと控え目にしてるんだろうな〜って思っていました。


「ストーリーに濃淡をつける」

って本当に大事で、

これに関して、
ぜひ観てみて欲しいのが、

「鬼滅の刃 遊郭編」

のオープニング『残響散歌』(Aimer)です。


これはストーリーとして良くできてて、

最初は、ぐっと引き付けつつも、
ゆっくりエンジンをあたためていき、

だいぶエンジンがあたたまって来たなぁってタイミングで、

「声をからしてぇぇぇ〜〜」のところから
一気にアクセルを踏んで、

どんどん胸の高鳴りが最高潮に達した頃に、
クライマックス。

映像も、パーっと花火を散らしたりと派手な演出をして、

まるで違う世界にワープしたかのような
錯覚を起こさせるのです。


最初から派手に行きすぎない。

最後の最後に、花火を打ち上げるように。


『遊郭編』のメインキャラの天元さんは、
まさにそういう生き方なのです。

煉獄さんは、

「人生常に燃え続ける」

ような生き方ですが、


逆に、天元さんは、

「花火」

のような生き方です。


暗い過去も背負っている。

だけど、それも含めて、

まるで花火を打ち上げるように、

「ド派手にいくぜェ!!!」

と盛り上げていきます。


ずっと派手である必要はなくて、
最後の最後にド派手な花火を上げて、
終わった後も良い余韻(残響)が残るような・・・

そんな生き方です。


『残響散歌』(Aimer)は、

まさに天元さんの生き方、

遊郭編のストーリーの流れを

そのまま歌にしたようなオープニングです。


そういう視点で観てみたら、
また違った楽しみ方ができるのではないかと!!


これだけ『鬼滅の刃』愛を語ってるので、
ぜひ、観てみてくださいね!!

(忙しい人は、8話〜11話だけでも・・!!)


僕らも、天元さんを見習って、
ド派手な人生ストーリー、作っていきましょう!!


他にも取り上げたいメールいっぱいあるんですけど、
長すぎるとアレなので、今日はこの辺で。

また次回〜!!