Cyfons

Cyfonsで、美しきコミュニティを

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こんばんは、新田です。

僕がインターネットビジネスをはじめた当初(3年前くらい)、
ダイレクトマーケティングを学んでいた時に、よくこんな事が言われていました。

「商人が火事になった時に必ず持ち出すのは顧客リストです。
顧客リストはあなたにとって命みたいなもので、最も大切にすべきものです。」

・・・と。


これは、当時は確かに正しかったかもしれませんし、
僕もなんとなく納得させられてました。

しかし今になってみれば、
もうこんな時代ではないんじゃないかと思ってます。


「DRM」というパラダイムは、もう踏まえて乗り越えられていて、
「リスト」というものは大して意味をなしません。
(というか「リスト」という言葉すら、人間味を感じないものとして、
使うのを嫌がられつつあります。)


今は、「集客」は昔よりもテンプレ化が難しくなってきています。
3年前に、僕はSNSからの集客を(多分業界ではじめて)具体的に体系化しましたが、
当時はTwitter等を利用して見込み客リストを集める事は、非常に簡単でした。
(今でも簡単ですが、昔よりは大分「誰でもできる」わけではなくなっています。)

また、無料レポートスタンドが全盛期だったので、
適当な無料レポートを量産していたら、
それなりの見込み客リストが集まっていたのです。

しかし今は、そうやって集めた見込み客リストは、
ほとんど死んだリスト(つまり、集めても読まれない)事が多いです。
(あくまで「傾向にある」というだけで、そうならない方法もいくらでもあります。)


僕らは、集客という考えをそろそろ変える時期に来たのではないかと思います。
どういう事かと言うと、
「面白い人のところには勝手に人が集まる」
という、ある意味”原点回帰”です。


例えば、僕はもう集客に一切力を入れていないし、
今まで作った集客装置も、ほとんど全て消しました。
(データを取るために残しているものも一部ありますが)

にも関わらず、今でも少しずつですが勝手に読者が集まっています。
どこで知ったのですか?と聞くと、たいてい、
「この前ビジネスの飲み会で新田さんの事が話題になってたので
気になって登録してみました!」
みたいな感じの事を言われるのです。


あるいは、僕が開いてるイベントでも、懇親会とかで、
「最近こんな人がいるんですよ」
みたいな感じで色んな人の話題が出て、
そこで勝手に有名になっていった人も沢山います。

こんな風に、利害関係とか関係無しに、
「面白いから読んでみて」
と紹介されるのが最も理想の形なのです。


じゃあどうすれば良いのかと言うと、
まずしっかりと価値のある発信をして、
役に立つコンテンツを配信する事です。

また、自分の持っている理念(世界観、コンテクスト)を
言葉にしてしっかりと提示する事です。


先日から「コミュニティ」の話をしていますが、
コミュニティって、別に会員サイトがあればコミュニティなわけではありません。

僕が今やっているネクステ通信(今はLですが)は会員サイトは作らず
“メルマガだけ”でちゃんとコミュニティ化しています。

なので、会員サイトは必須ではないのです。
(むしろ、最終的には会員サイトを捨ててもいいと思ってます。
しかし、いきなりは難しいので、まずはきちんと作ってみてはどうか、という提案です。)


大事なのは、目標(理想の世界、MSP)をきちんと打ち出していて、
それに向かってメンバーが一緒に進んでいる事です。

これができていたら、どんな媒体を使っていようと「コミュニティ」であり、
それができていないなら、どんなに人を集めてもコミュニティとは呼びません。


ただ、僕が今回Cyfonsを出したのは、
会員サイトがあった方がコミットを取り易いからです。
(※ここでいうコミットは僕がよく使っているコミットというよりは
「影響力の武器」とかで使われているコミットに近いです)

自分の会員サイトを作って、そこに自分の理念を具現化するようなコンテンツを置いておけば、
勝手に口コミが起こり、勝手に人が集まって来るのです。


つまり、重要度としては、

コンテクスト(世界観)>>コンテンツ>>見込み客リスト

なのです。

むしろ、コンテンツはこの両者の間において生まれるものです。


何の世界観も無い状態で集客をしようとするのは、
ザルに水を入れてるようなものです。


また、マーケティングの定義もだんだん変わってきています。

従来であれば、この意味は
「市場をリサーチして、悩みを見つける(という意味でのお役に立ち)」
という事でした。

でも、これももう古いと僕は思っています。

例えばインターネットビジネスの業界において、
市場をリサーチしたらどうなるかっていうと、
「楽して稼ぎたい」
って言われるのです。

きっと10人に聞いたら9人がそう言うでしょう。

だから、
「多くの人が楽して稼ぎたいって言ってるから、
なんとかしてこれを解決する商品を作ろう」
ってなり、結局誰も楽して稼げずに終わってしまうのです。

だって、そもそも「楽して稼げない」のがビジネスだからです。
ビジネスの定義に反するのです。


こんな顕在化した悩みの解消を(しようと)する商品を作ったって無意味です。
(僕も昔はこれが正しいと思っていた時期がありましたが
結局「矛盾」がある以上、解消される事なんてない事に気付いたのです。)


これは、より多く人の役に立ちたい、感謝されたい、と言いながら、
「崇高な理念っぽい何か」を掲げて「搾取」をし続ける
ただのポピュリズムです。


じゃあ、今はマーケティングって何なのかと言うと、
まず「理念(世界観)」ありきなのです。

理念ありきで、そこでコミュニティが生まれ、
それからはじめてコミュニティのメンバーの悩みを探すのです。

ここで言う「悩み」とは、
打ち出した理念(理想の世界)と現実との間にある「問題(壁、困難)」を乗り越える方法です。


そして、コンテンツとは、
この「問題」を、コミュニティのメンバーと乗り越えるために、
対話を繰り返しながら生み出されるものです。

本当の悩みは、顕在化しているものではなく、見込み客が潜在的に持っているものであり、
それはこちらが「理念を打ち出す」という刺激を与えなければ引き出されないものです。


僕はよくコミュニティを、
「オープンコミュニティ」と「コアコミュニティ」に分けてますが、
今した話は「コアコミュニティ」で行うべき事です。

マーケティングファネル(いわゆるDRM)
   ↓
オープンコミュニティ
   ↓
コアコミュニティ

仕組みを作るとしたら、こういう順番です。



コアコミュニティが、最も理想の世界にコミットしてくれている、
向かうベクトルが揃っている人たちです。

そこで対話する事で生まれた「コンテンツ」を、
オープンコミュニティで拡散していきます。

それによって、口コミが生まれ、拡散して、
新たな見込み客が集まる、という循環が起こります。


コアコミュニティは心臓であり、
オープンコミュニティは骨、筋肉です。

コアコミュニティで作られた血液が体全体を巡り、
オープンコミュニティによって肉体が活動を行い、
外部から新たなものを取り込んでいくのです。

取り込まれたものは、胃などで吸収され、
そこで栄養素として取り込まれなかったものは
老廃物となって排出されます(これがマーケティングファネル)。



これが僕が「新世界」で提示していたコミュニティの全体像です。
(ただ、今はそれも踏まえて乗り越えてますが、あくまでこれが基本型であり、
実際に僕のコンサル生とかには、この仕組みを最初に徹底して作らせてます。)


さて、何故僕が「最初に理念ありき」と言っているかと言うと、
要するに、心臓(コア)にて血液型の違う血が混じったら体が機能しないからです。

AAとAOくらいの違いならいいですが、
AAとBBとかだと完全に異物になります。

だからコアコミュニティには、
自分の理念とある程度ベクトルが揃っている人を入れないと、
人体が機能しません。


市場リサーチをして悩みを見つけるってのは、
全ての血液を満遍なく入れようとする事です。

一方で、「理念を提示してコミュニティ化」というのは、フィルタリングなのです。
いきなり心臓を強化して、一気に体を動かせるので、
遠回りをしているようで、こっちの方がはるかに楽です。


ただ、多くの人が、
「コミュニティは、集客がきちんと確保されて、
販売できるようになるまでは必要無いんじゃないか?」
といった古い常識に縛られているのです。


僕は、今回Cyfonsを販売する事で、
インフラを整えたいってのも1つあったのですが、それは建前であり、本音を言うと、
この古い常識をブチ壊して新しい常識を作りたいのです。

僕は、この理念に共感してくれる人にだけ買って欲しいし、
一緒に活動していきたいし、成功してほしいと願っています。

(それに賛同してくれて、1年かけて僕の無茶すぎる要望を文句1つ言わず聞いて
一緒にシステムを作ってくれた山内さんには感謝ですね。)


成功に近道なんてありません。
しかし、遠回りを前提とした最短ルートなら僕はあると思っています。


僕の提示してる仕組みは難しそう、と思われるかもしれませんが、
実は大した事を言ってないのです。

「世界観を常に提示して、集まった人と話していきましょう。
そしてそこで見つかったものを世の中に広めていきましょう。」
というただそれだけです。

それを第一原理にして仕組みを作っていけば
勝手に僕が言ったみたいな仕組みになります。


複雑な系は、単純なロジックによって複雑性を生み出します。

あまりに単純すぎるロジックだとありきたりでつまらないものになるし、
複雑すぎるロジックだとカオスになります。


しかし、ちょうど良いバランスのシンプルさで作られたものは、
「秩序×無秩序」(T字の縦軸と横軸)の調和によって、
美しさを生み出します。


美しいものは、複雑ですが、ロジックはシンプルです。
しかし、その「シンプルさ」に辿り着くまでに捨てられる膨大な情報によって、
美しさが生まれます。
(つまり、その過程を経た人にしか美しさは生み出せません。)


僕は以前、これからはエネルギーの時代からエントロピーの時代へ、と書きましたが、
もはやエネルギーを奪い合う時代ではなく、共存しながら、
コミュニティ内のエントロピーを下げる活動を行っている集団が強くなるという事です。

ここで言うエネルギーは物理的なものだけでなく、物、お金、リスト、全て含みます。
あらゆるものは、奪い合ってはいけないのです。
全ては循環すべきものであり、それを止めてはいけません。

シュレディンガーが「生命は負のエントロピーを食べている」と言いましたが(正確な表現ではないですが)、
コミュニティも1つの生命体と考え、そうあるべきだと思います。

エントロピーを下げるとは、調和を生み、美を生み出すという事です。



だから、その過程をすっ飛ばすような自己啓発系やスピリチュアルは、
健全なビジネスモデルではないと僕は思います。
(※自己啓発系やスピリチュアル全般を指してるわけではありません。)


アーティストは直観によってそこにたどり着きますが、
僕らはアーティストであるだけではダメで、
マーケッターであり、教育者であるべきです。

なので、単に美しいものを提示していればいいわけではなく、
ロジックをきちんと追って、
抽象世界と現実世界を繋げなければいけません。

そうしないと、コミュニティのメンバーに夢は見せれても理想に導く事はできないし、
世界は変えられないのです。


何度も言いますが、僕はCyfonsを売る事よりも、
「コミュニティを作る人」が増える事が一番の目的なので、
別に買わないといけないなんて事はないし、
むしろ、理念に共感してくれない人に変に使われるくらいなら、
赤字になってでも買われない方がマシです。


それに、人によってスタイルは異なるので、
例えば「セミナーだけで食っていきたい」とかなら
会員制サイトとか自体そもそも必要ないと思います。


ただ、僕がやってきた事をそのまま真似しやすいシステムにしてるし、
多分これが一番実践しやすい(成功しやすい)んじゃないかなぁと今までの経験上、
また、これまで色んな人を見てきた経験上思ったので、作ったわけです。

僕の講座とかと同じような事がしたいなら、使ってみてください。


それでは、有り難う御座いました。