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「100日後に死ぬワニ」を最高のハッピーエンドにしてみた

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こんばんは、新田です。

「100日後に死ぬワニ」が、ついに最終回を迎えましたが、
ワニくんは、何気ない日常を送って、ある日突然死んでしまうという
悲しく切ないエピソードでした。


ところで、

今日は、
「もっとアレを最高のハッピーエンドにできないだろうか・・・?」
ということを考えてみました。


というわけで、

超訳「100日後に死ぬワニ」
お届けします!!

この楽しみ方ですが、

まず、原作を読んだことないって方は、こちらから読めるので、
最初の10話と、最終回(100話)だけでもいいんで、
読んでみてください!(合わせて1分で読めるので)
「100日後に死ぬワニ」全話まとめ


※原作を読まないと楽しめないので、さらっとでいいので読んでおいてください!!





・・・準備はよろしいでしょうか??


さて、最終回を踏まえた上で、

まず第0話を描いてみました。


こちら。
(僕が勝手に作ったストーリーなので、作者とは一切関係ありません。)



それでは、超訳「100日後に死ぬワニ」を、お届けします!!

どうぞ。

===============

最終回から100日前・・・

ワニくんは、荒れていた。

もうお金もない。

何かやりたいことも見つからず、
毎日が楽しくない。


「あ〜〜、つまんない・・・」

「何か面白いことないかなぁ・・・」


道を歩いていたら、
ネコさんが、
赤ちゃんネコを抱っこして歩いている。

ネコが、ワニくんの顔を見て、
怖くて泣き出した。


ワニくんはムカついて、
口を大きく開けて、食べるポーズをします。


ネコの赤ちゃんはびっくりして、さらに泣き出します。

母親がこっちを見てきたので、
ワニくんは知らんぷりして、サーっと逃げていきす。


「全く、何だよあいつ、顔見ただけで泣き出して・・・!!」


そんなこと思っていると、
唯一の友達であるねずみくんから
メールが。

「ワニくん、この前怪我して骨折したんだ。
たまにはお見舞いでも来てよ。」

ワニくんは、既読スルーします。


「こっちもそんな暇じゃないのに、
なんでわざわざ見舞いに行かないといけないんだ!!

あ〜〜〜っ、メスワニの彼女でもほしいなぁ。」


そんなことを思いながら、歩いていると、
突然、胸のあたりが苦しくなって、
ゲホゲホッと咳をし始めます。


あれ・・・なんだろう・・・

急に体調が悪くなってきた・・・

急いで病院に行こう・・・


病院に着いて、診断をしてもらうと、
カバのお医者さんが、深刻そうな顔をして、
こっちに近づいてきました。


カバドクター
「ワニさんですね・・・。
今から、とても大事な話をします。」

ワニくん
「なんですか??そんなに改まって・・・」

カバドクター
「ワニさん、かなり不摂生な生活を送ってましたね。
身体中ボロボロで、病気になってしまっていました。

申し訳にくいのですが・・・
末期の癌です。

残念ながら、もって、あと3ヶ月です。」

ワニくん
「そうですか・・・」


一瞬、世界が真っ暗になりました。

なんで、こんな目に遭わなきゃいけないんだ・・・


自分の人生(ワニ生)、何も良いことなかったじゃないか。


一体何のために生まれてきたんだ・・・

この大きな口を、人を驚かせることにしか使ったことなかった・・・



カバドクター
「ワニさん。これからの3ヶ月は、あなたにとってとても大事な期間です。
よくよく考えてください。

最期に、何かやり残したことはないですか?」


ワニくんは、頭の中で、ぼーっと考えた。


このままつまんない一生を送って、
惨めに死んでいくのは、嫌だな・・・

最期に何か・・・


その時、ふと出てきた言葉があります。

ワニくん
「最高の仲間(トモダチ)を作りたい。」


そう、最期に、本当のトモダチが欲しい。

皆と楽しく笑い合って、
一緒にラーメン食べたり、
一緒にゲームしたり、
好きな子と何気ない会話をしたりして、
笑って死にたい。


ワニくんは決意しました。

今日から、自分は生まれ変わろう。


どうせ死ぬんだ。

これから出会う動物は、全部大事にする。

自分の大きな口は、誰かを驚かすためじゃなくて、
笑わせるために使う。

最期に、皆が笑顔になって、
自分も笑って、死んでやるんだ。


そう決意したワニくん。


その日から、まるで別ワニのようになりました。


ある日、道を散歩していると、
ひよこが横断歩道をよちよちと歩いていました。

そこにトラックが通りかかります。


危ない・・・!!

ワニくんは、思わず、
自分の身を体して、ひよこを守りました。


ワニくん
「無事でよかったぁ。
気をつけないと死んじゃうよ!!」


これまで、自分の命をかけて誰かを守ったことなんてなかったワニくん。

もうどうせ死ぬんだって思っているから、
本気で誰かのことを考えるようになりました。

自分でも、ちょっと驚き・・・


次の日、とても良い天気です。

ワニくんは、大地に寝転んで、
風を感じて、たそがれていました。


「気持ちいいな〜
今日はな〜んもしなかったな〜」

「ラーメン食べちゃお!!」

そう言って、ラーメンをすするワニくん。


ラーメンって、こんなに美味しいんだ。

もうすぐ食べれないと思ったら、
途端に、今日1日でこのラーメンを味わいつくそう!
そう思えるようになりました。


あぁ〜〜、幸せだ・・・


6日目。

ワンピースを読むワニくん。

「ワンピはやっぱおもしろ〜〜
最後とかどうなんだろ
早く読みて〜〜」

とワクワクするワニくん。

まるで、自分が死ぬことなんて
忘れているかのようです。



8日目。

この前出会った、ネコの親子に出会います。

あの時は、ワニくんが驚かせて、
泣かせてしまいました。


ワニくんは、
「ピロピロ」
とベロを出して、ネコを笑わせます。


すると、子猫は、
「にゃーー!!」
と大笑い。

母親は、どうしたんだろうと不思議な顔をしていました。

ちょっと、嬉しくなったワニくん。

人を喜ばせるって、こんなに楽しいんだ。


10日目。

入院していたネズミくんのところに行き、
「見て!」
とワニくん。

口を大きく開けて、
「6時のマネ!」
と言います。


まるで時計の6時のように、
でっかくあいた口。


ネズミくんは、
「すげー!!」
と大喜び。


自分の大きな口は、今まで人を驚かすためだけに使っていたけど、
こんな風に、誰かを喜ばせることもできたんだ。


ワニくんは、それから、
出会う動物皆を喜ばせることだけを考えていました。

すると、どんどん友達が増えて、
好きな子(メスワニ)もできて、
恋をしたけど、告白できず、
悩んで、でも友達に励まされて・・・

当たり前の毎日を送るワニくん。

体調もすごく良い。

本当に自分は死ぬのかな?

まぁ、いいや。

1日1日を、とにかく楽しもう。


そうして、ついに運命の100日目・・・


この日は、皆と花見に行きます。


「おせえな。」

他の仲間たちは、もう先に着いて、待っています。

ワニくんは、気持ち良さそうに、
歩いて、皆の元に向かっています。

その瞬間・・・

ドクン・・・

ワニくんの心臓の音が、
脳に響きました。

ワニくんは、悟りました。


「そうだった・・・
オレ、死ぬんだった・・」

その時、目の前に、
昔助けたひよこが、歩いていました。


「ほら、危ないよ。
こっちにおいで。」

ワニくんは、優しくひよこを、
道の端に寄せました。


ピコン。

ねずみくんからラインがきました。

「よくね?」

綺麗な桜の木の写真が送られてきました。


見上げると、自分もまさに、
同じ桜の木を見ています。


綺麗だなぁ・・・

ワニくんは、皆の顔が頭に浮かんできました。


あいつら、本当に良いやつだった。

今まで、自分は、
誰も幸せにしてなかったけど、
余命宣告されたから100日、
会う人全員を幸せにしようとした。


そしたら、オレ自身が、幸せになった。


最高の仲間(トモダチ)と一緒に、
最高の時間を過ごせた。


そして、最期に、
一緒にこんな綺麗な桜を見れた。


もう、思い残すことはない。

神様、こんな素晴らしい100日間を、
ありがとうございます。


そこに、迎えにきたネズミくんが到着。



「おーい、ワニくん、
何してるんだよ。

こんな桜の木の下で
気持ち良さそうに寝て・・・。」


その日、ワニくんは、
これまでで一番、幸せそうな顔をしていたそうです。



ボクは、100日後に死ぬと分かった。

だから、100日間、生きた。






================

お読みいただきありがとうございました。

このストーリーは、僕が勝手に作ったものなので、
原作とは一切無関係です。
(作者のきくちゆうきさん、勝手に続き作ってすみません。
本当に素晴らしい作品をありがとうございます。これからも応援しています。)


今、コロナで多くの人が苦しんでいる中、
これを読んで、1人でも多くの方が明るくなってくれたら嬉しいなと、
そして、改めて「生きる」ということの意味を皆に考えてもらいたいなと
思いを込めて描きました。

もし、良かったら、FacebookやTwitterでも投稿しているので、
シェアして頂けると嬉しいです。

ではでは、ありがとうございました。