プラチナエンドを読んでみた感想

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seigi
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こんばんは。新田です。

前回ですね、
「味方と敵の境界が無くなって来る時代である」
という話をしました。

他の観点で言えば、
「ラベルに意味が無くなって来た時代」
とも言えるかもしれません。

「味方」「敵」
というラベルはもはや存在しない。

「好感度No.1女優」というラベルが
「ゲスの極みと不倫」というラベルに一瞬で置き換わるかと思えば、
今まで無名だった人が彗星のごとく有名になったりもする、
まさにトランプの大富豪のように、次々とラベルが貼り変わっていきます。


もっと言えば、
「善と悪の違いが分からなくなる」
と言ってもいいかもしれません。

いや、そもそも善と悪の違いって何?って話です。

正義と悪と言った方が分かりやすいでしょうか。

正義と悪も、しょせんはラベルの違いです。

海賊側から見たらルフィは正義で海軍は悪で、
村人からしたら海賊は悪で海軍は正義だし、

正義なんてコミカド弁護士が簡単にひっくり返してしまうし、

鬼の子供からしたら桃太郎は一家虐殺した悪魔だし。


日本からしたら
「韓国は何でこんな簡単な事も分からないの?」
と思って、韓国も同じく
「日本はなんでこんな事も分からないバカばっかりなんだ」
と思ってるわけです。
(僕は日本人なので日本よりの考えですけど、
韓国人に共感はしませんが理解はします。)


そういえばですね、
ちょうど昨日、「プラチナエンド」っていう漫画が発売されていたので
読んでみたんですよ。

この漫画はデスノートの作者2人が描いたもので、
二番煎じ設定な感は否めないんですけど、割と面白いです。
(絵が綺麗なのにもだいぶ助けられてるんですが。)

設定は「デスノートの天使版」って言われてて、
まぁ主人公を含めた何人かに天使がついて、
頭脳戦、能力戦みたいな感じで戦っていくっていう話なのです。


デスノートの主人公(夜神月)は、
あそこまでぶっ飛んだキャラクターはなかなかいないよなってくらい
キャラ立ちしてたんですけど、

プラチナエンドの主人公の、明日(ミライ)君ってのは、
名前が相変わらずキラキラネームな事を除いたら、
夜神月とは真反対の、ちょっと闇を抱えた感じの、普通の少年なのです。


因みに、夜神月は、恵まれた家に生まれて、天才的な頭脳をもってして、

「世の中から争いを無くして、平和な世界を作るんだ!!」

という思いで、命がけで活動をしていたわけです。


それに対して、Lは、

「平和な世界を作るとか言っておいて、結局自分が殺してたら、
それって犯罪者と一緒やん。」

みたいな論理で、夜神月に悪というラベルを貼って、
それぞれが正義と悪のラベルをお互いに貼り合っている構図ができていたわけです。


多分、あの漫画の読者からすると、

「なんとなく月はキャラ的に面白いから応援したいけど、
悪い事をやっているような気もする」

という気分になるんじゃないかなぁ?と思うのです。


まぁ一応、人は殺しまくってるし、
力を使って支配するのはおかしい、っていうのも、
納得できる部分はありますよね。


でも、最近、面白い事に気付いたのです。

僕は去年から「キングダム」という漫画に非常にハマっていて、
この漫画の40巻で、政(中華統一する人)がすごい良い事言ってるんですけど、
よくよく考えてみると、夜神月とそんなに変わらないんですよね。


争いが起こるのは自分たちの代で最後にしたい。
その為に武力を使って戦争を無くす、っていう論理。


もちろん、時代背景が絡んでいるのもあります。
戦国時代は戦争があるのが前提なので。


でも、結論としては同じ事を言ってるような気がするのに、
政が言うと異常に説得力あるのは、何なんでしょうね。

「人間の本質は光だ」

で綺麗にまとめてしまうという。


これがステージの差なのでしょうか。


ライトの方がIQは高い感じがするけど、
ステージは圧倒的に政の方が高いよなぁと思いました。
(実際の歴史上の政はそんな人格者じゃないと思います。)


同じ事言っても、人によって、あるいはコンテクストによって、
正義、悪が簡単に逆転するわけです。

あ、因みに、もしキングダム読んだ事無い方は、
絶対読んだ方が良いですよ。
特に31巻?33巻はネクディメで推薦図書にしてるくらい、
神がかってます。


まぁそれは置いといて、話を戻しますと、
プラチナエンドの主人公の明日(ミライ)君は、
夜神月や政と違って、世の中を良くしようとか、
そういう思いが一切無いんですよね。

キャラ立ち全然してなくて、
むしろ、自分は普通の幸せが手に入ればそれでいいや、っていう感じなんです。


しかし、能力を悪用したりもせず、
かなり普通の感覚を持っているせいか、
結果的に、夜神月よりはまっとうな人に見えてしまうんですよね。


そして、プラチナエンドには、夜神月的な感じで、
悪を制裁していくキャラクターも出て来るんですが、
そっちの方がむしろ悪に見えるのです。


こんな風に、立場によって、本当コロコロ変わるんだなぁ、
というのが読んでて面白かったです。


話を最初に戻しつつまとめますけど、
これからの時代、何が正義で、何が悪か、分からなくなってきますし、
というか、そもそもそんなものはラベルでしかない、
という事です。

だからこそ、これから「不安定さ」が増していきます。


去年はこれを「アイデンティティクライシス」と定義して、
いかにそれを乗り越えるか?っていう話を、
NEXTDIMENSIONのセミナーやメルマガで何回も取り上げてきました。


アイデンティティクライシスとは、
自分が何者か分からなくなり、
自分が本当にやりたい事はなんだろう、
何が本当は正しいんだろう、と分からなくなり、
自分が壊れていく感覚に陥る現象です。


今は、それが起こりやすい時代なのです。


小田さんにはネクディメのセミナーで
アイデンティティクライシスを乗り越える為の神話なども
解説してくださいました。

一方で、僕が最終的に出した結論は何かと言いますと、

「今の悩みや不安は、今のステージにおける悩みだから、
次のステージに行けば、そもそも悩みではなくなる」

という事です。


つまり、

悩みにフォーカスするから、ドツボにハマるのです。


悩みや不安を一生懸命取り除くのではなく、
それが悩みと思わなくなるステージに行く、

前回の言葉を用いるなら、
「それが悩みと思わなくなる価値観を採用する」
という事です。



何で悩むのか?


それは、

「自分はこんな人間だ」

と決めつけるからです。


決めつける、つまりAというラベルを貼って固定するから、
「Aじゃない」というラベルを貼られる(そう見られる)事を恐れるのです。


これがほとんどの悩みの源泉なんじゃないだろうか?と思ってます。


ラベルを一生懸命固定しようとするから、
どんどん悩みは深まり、自分のステージまで固定されてしまうのです。
(というか、人は「ホメオスタシス」という機能があって、
いったんラベルを固定すると、それを外したくないと思うようにできているのですけど。)


Aというラベルが維持されている間は良いのですが、
「Aじゃない」というラベルが貼られた途端に、崩れるのです。

自分が否定された気がしてしまうからです。

そうやって、心のゴミをどんどん溜めてしまうのです。
汚れが付いたラベルをずっと貼るようなものです。


そういう意味では、政が
「人の本質は光だ」
でまとめてしまったのは、深いなぁと思うのです。

確かに、何もラベルが無くとも、
真っ暗な闇の中でも、光という本質が残っていれば、
それだけで良いのかもしれません。


光こそが、決して揺らぐ事のない絶対的なものとして、
残しておくべきものです。


しかし、自分の中に光を見つけようとすると、
自分の嫌な部分(闇)も同時に見ないといけません。

だから恐くなるのです。

いっその事、完全に光を塞いだ方が、心は安定するんじゃないか、
と思ってしまうのです。

そして、フォースの暗黒面に落ちるのです。


暗黒面に落ちるのにも、少しだけ勇気がいるような気がします。
勇気を出して飛び込んだから、正解に見えてしまうのです。

もちろん、そこから這い上がるのに必要な勇気に比べたら微々たるものですけど。


絶対的に正しいものを一生懸命探すより、
今の時点で自分が正しいと思った事をとりあえずやればいいと思います。
違ったらラベルを貼り替えたらいい。


じゃないと、ビジネスって難しいんですよ。

自分のお客さんが幸せでも、
お客さんのお客さんが絶対に幸せになるとは限らないし、
更にそのまわりの人が・・・とか考えると、どんどんドツボにハマります。


単純に、飲食店のコンサルしてお客さんの数増えたら、
低い視点で見たら、その周辺の店の売り上げがマイナスになる事になります。

その抽象度において、関わる人、影響を及ぼす人全員が幸せになるには、
k番目の人が幸せになった時にk+1番目が幸せになる事が証明されないのです。

難しいですよね。


だからそうではなく、もっと大局的な視点で見る事をお勧めします。

世の中が良くなる”方向”と、自分が幸せになる”方向”が合っていたら、
とりあえずOK、とするのです。


合わせるのは”方向”です。


本当に世の中動かすとか個人の力じゃ難しいですからね。

僕はそれくらいやりたいしやるつもりですけど、
それは1人の力でできると思ってなくて、連鎖反応的に、なので、

「方向だけ合わせて良いエネルギーを伝播させていく」

というふわっとした感じの言葉でまとめておこうと思います。


より大きな集合体のルールには、それが正しいかどうかは置いといて、
ある程度従っておいた方が良い事も多々あります。

警察が絶対に正しいとは限らないけど、
警察に反抗したら公務執行妨害で逮捕されるので、
とりあえず反抗しない方が良いのです。

何で人を殺しちゃいけないの?って言われても、
そのルールが存在する系の外で生きていけないんだし
それは無条件で成り立つという公理系の中で生きていけば良いのです。


でも、だからと言って国や法律が絶対的に正しいかは分からないので、
一応従いはするものの、絶対だと思う必要はありません。

形式化されていない、暗黙知としてぼんやりと存在する正義らしきものを
読み取っていく感性(あるいは普通の感覚)は必要だし、
それがある上で、同時に、それを壊して新しいルールを作って認めさせてしまうくらいのイノベーティブな破壊力があっても面白いよなぁとも思います。


それにはより抽象度の高い視点で捉える必要があります。

例えば、さっきの飲食店の例で言えば、
「お客さんの取り合い」
という視点で見たら、どこかの店が儲かったら、他は損をしますが、
「付加価値」という視点で見たら、
自分が付加価値を付けて高額でお客さんを沢山取るようになれば、
他の店も付加価値を付けざるを得なくなります。

そうやって、競争する事で、まわりの店の質がどんどん上がり、
そうなれば全体が上がっていく事になります。


もちろん、これは「まわりのお店がそうなると信じる」という事が必要ですが、
蹴落とそうとか、奪おう、みたいな発想ではなく、
全員が「全体に調和していく」という発想を持って、
まわりもそう考えてくれていると信じる事、
あるいはそうなってくれるのを祈る事が、大事なんだと思います。


自分がプラチナ(Pt)のように、「触媒」となって、
まわりを成長させていく存在になればいいのです。

飛び抜けた才能が無くとも、今はそれができるのです。


因みに、今回紹介した漫画(プラチナエンド)ですけど、
まだ全然話題になってない漫画だし、
実際そこまで面白いのか?と言われると、
まぁ面白いっちゃ面白いけど今は序盤過ぎてまだなんとも、って感じなんですけど、
密かに応援している作品なので、興味があれば読んでみて下さい!
(僕は、デスノートの信頼残高で買った感じですw)

こちらからは以上です!

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