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情報弱者から搾取する人がそのスパイラルから抜け出せない理由

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こんばんは、新田です。

僕の最近の話は、結構抽象的なものが多いと言われています。

3年前の僕であれば、結構具体的な話を多くしていて、
まぁ言ってみれば、
「初心者が数ヶ月で月収100万達成するには?!」
「月収数百万を自動化させる方法は?!」
みたいな話を中心にしていました。
(別に変な方法じゃなく、きちんとしたマーケティングの話です。)


それによって、一時的に稼げる様になった人は増えましたが、
全員が全員、その収入をずっと維持できているかというと、そんな事はありません。

むしろ、短期間で結果を出し”過ぎて”しまった人は、
その反動が必ずきて、なかなか伸び悩む時期が(普通よりも)長く続いたりします。


一時的にある程度大きな結果を出す事自体は、
そこまで難しい事ではありません。
しかし「維持」は非常に難しいです。

・・・だし、その「維持できる数字」が
今の自分の実力だと思った方が良いのです。


一番やっちゃいけないのは、
瞬間最大風速で出ただけの過去の栄光にいつまでもしがみつく事です。

ようするに、1回月収1000万を達成しても、
次の月から月収20万しか無いのに
「私は月収1000万を稼ぎました!」
って言い続ける事です。

確かに、そう言いたい気持ちは分かります。
(1回本当に達成した事ですからね。)

でも、もしそれが、
「今でも月収1000万稼いでる人間だと思われたい」
という気持ちが少しでもあって言っているのなら、やめた方が良いです。



僕は以前、
「人は、他人に見られている自分になる」
という法則を説明した事があります。

例えば、
「この人は優しそうだ」
と皆から思われていると、
本当にその人は優しくなります。

「この人は囚人だ」
と思われていると本当に囚人みたいな振る舞いをするようになり、

「この人は囚人をいじめる看守だ」
と思われていると本当に囚人をいじめるようになり、

「この人は紳士だ」
と思われていると本当に紳士みたいな振る舞いをするようになります。


高校の頃に、
「この人はおとなしい人だ」
とまわりから思われていた人は、何か劇的なイベントが無い限り、
『大人しい人間』という仮面を被って高校時代を過ごす事になります。

大学デビューするまではその仮面をなかなか取る事ができません。
心の中で「皆と一緒にはしゃいでる自分」がいるにも関わらず、
実際には『大人しい自分』を演じなければいけないのです。


違う自分を出そうとしても、
「自分は大人しい人間だ」という場がいったん作られてしまうと、
ネガティブフィードバックが働いて元に戻されてしまうのです。
(この辺の話は「場の理論」として、Cyfonsのコンテンツに付けているので
是非読んでみてください。)


しかし、ここで勘違いを起こす人がいます。


この法則からしたら、
「月1000万円稼いでます」
って(たとえ嘘でも)言えば、皆からそう思われて、
本当にそんな人間になるのではないか?

・・・と思われるかもしれません。


しかし、実はこれは大きな間違いです。


その人の実力なんて、発信している内容を見れば大体分かるものです。
本当に毎月1000万円以上安定して稼いでいる人間って、
発信のレベルが相当高いです。


それは、その人の経験や知識に裏付けられた、
「深さ」があるからです。

例えば、たった10行の文章を書いたとしても、
ステージの高い人と、ステージの低い人とでは、
その10行に含まれている情報に膨大な差があります。


ステージの高い人は、本来なら200行くらい書く情報を、
削って削って10行に”凝縮”しているのです。


ステージの低い人は、一生懸命捻り出してやっと10行書けるのです。


この差は歴然。


どこかの行のほんの数文字違うだけで、
全く意味が変わって来るのです。
(コピーライティングの世界では常識ですよね。)


その文章に含まれている情報量とは、イコール、捨てられた情報量です。
情報を捨てた分、それはポテンシャルエネルギー(的なもの)になります。


短歌を聞いて涙を流すのは、
そこに本1冊分の情報が詰め込まれているからです。

音楽を聞いて海や森のイメージが浮かんだりするのも同様です。

膨大な情報量が実は内包されているのです。


この「深さ」は、人は非意識でキャッチします。
(もちろん、それをどれだけ「意識化」できるかはその人のフィルター次第です。)


だから、
「月収1000万です!」
って言っていた人がいたとして、
当の本人の発信が明らかにそれに見合っていないものであれば、
読んでいる人たちはどう思うでしょうか?


もしかしたら知的水準が高くない方が読めば「凄い!」と思うかもしれません。
しかし、たいていの人の心の奥では「本当かな?何でこの人が・・・?」という気持ちがわき起こります。


もっと言えば、
「どうせ情弱から搾取してるんだろ。しょーもないやつ。」
って思われます。


すると、だんだんそういった「場」が強化されていき、
本当に「情弱から搾取する事でしか稼げないやつ」になります。


場が強化されればされるほど、
「ネガティブフィードバック(元に戻す力)」
が働いて、強化されていき、
そうなれば周りも更にそう思うようになり、
という「循環」が起こります。

こうやって、セルフイメージは作られていくのです。


これをCyfonsで配ったコンテンツでは「循環的な相互依存関係」と呼んでいました。
これは「複雑系」における基本概念で、「全は一、一は全」の事です。



ただ、一度そうなったらもう抜け出せないわけではありません。

先ほど書いた「大学デビュー」と同じで、
その「場」を一旦リセットして、イチからやり直せば、
「負のスパイラル」から抜け出す事ができるのです。


じゃあ、新たにどういった「場」を構築すれば良いのか?というと、

ステージを上げる事(そしてまわりの人を成長させる事)にコミットしている人
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これ以外にありません。


そして、
「ステージを上げる事にコミットしている人は、
ステージの高い人に応援される」
という法則があります。

参考記事:ルフィは何故ベラミーを応援したのか?



この法則は、僕が3年間ビジネスをやってきて見つけた中でも、
トップ3に入るくらい凄い成功法則です。


自己啓発系の本を読むくらいなら、
この意味をきちんと理解した方が100倍効果があります。



だって、勝手に応援されるし、勝手に紹介されるんですよ?

「これはいくらの報酬で、これだけの利益があなたに入ります」
とかそんな事言わなくとも勝手に応援されます。

なんでかって言うと、
紹介したら世界が良くなるからです。


ステージが高い人は世界を良くしたいと思ってるので、
紹介したら世界が良くなるなら、その人を有名にしたいと考えるのです。

そこに「いくら稼げるから」とか不要です。


僕は最近わざと抽象的な話を多めにしてるのですが、
「抽象的すぎるので、もっと初心者にも分かり易く喋って欲しい」
と言う人より、
「ハードルが上がってますが、これを理解できたら更に成長できると思うので、
理解できるよう何度も読み直します」
と言ってくれる人の方を、僕は応援したくなります。


「もっと分かりやすく話して欲しい」
と言うのは、今のステージのまま成功したい、という事です。

「私は初心者なので・・・」
も同様ですが、

こういった言葉は、言った瞬間に、そういった「場」が形成されます。
するとさっき説明したように、どんどん強化されていってしまいます。


参考にどうぞ!